『相棒 劇場版』

好きな映画館ナンバーワンのバルト(正確にはバルト9です)で夜のまあまあ遅い回で観てきました。

ぴあで水谷豊の特集があり、彼の熱烈なファンだという人が複数周囲にいて、この「有名だ」と言う、『相棒』とはどんなものか全く知らなかったので、話のタネにと言う感じです。「ああ、このコンビの面白さなんだなぁ」とか、「なるほど、謎解きゲームね」とか。「ほぉ〜」と思う所は多々ありました。なんとなく、『相棒』シリーズの熱烈ファンを引きつけるものが何なのかは分かったような気がします。

凄いと思いつつも、やっぱり飽きが途中で来てしまったのは、トリックです。本命の目的に至るまでに、何度も、何重にもフェイクが重ねられていくのですが、一つ一つの謎解きでは十分面白いです。一応、私もチェスをやったりはしますし。しかし、中盤を越えてくると、「また、おとりだな」とか、「あ〜、なんでこんなにトラップを重ねる必要があるんだよ」とか、おとりのトリックの謎解きに飽きが来てしまうのです。

ちなみに推理もの(はたまた日本の警察もの)は、以前に奇しくもバルトで観た『アンフェア』が最後だったかも知れません。ん〜。どっちもそれなりには楽しめます。ちなみに私が好きな推理もののシリーズは、子供のころから原作も読み込み、テレビでもほぼ全作品を観ている『刑事コロンボ』です。犯人がどんな風に殺人を犯したかが、番組の冒頭で明かされてしまうと言う定番の展開が好きでした。

それはさておき、『相棒』は楽しめはしたのですが、『アンフェア』同様、キャラクター設定とかに入れ込んで好きにならないと、2度観、3度観にはちょっと、無理目の映画でしたので、DVDは買いません。