『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

上映期間も終わりに近づいた週に、多分歌舞伎町で見たはずです。
※記憶も定かじゃないぐらい前に見たのですが、ふと、この映画の感想を書いていないなと気づいたもので、遡って書いてます。

全部で4作になると言う話で、その第一弾の『序』は、(若しくは『序』だけは)オリジナルストーリーにかなり忠実と言う風に聞いて行きました。ストーリー的の大まかな流れはそのままですし、登場する使徒も、エヴァとの戦いも、まあ、一応同じです。

しかし、後で謎解きがされるとか、辻褄が合うようにできているとかなのかもしれませんが、渚カヲルが既に登場してしまったり、使徒の順番が繰り上がっていたりと、既にオリジナルに忠実なはずの『序』の段階で、これだけ違うのかぁと、何かがっくり来ました。さらに予告を見て、「月より飛来するエヴァ6号機…」だの聞いて、ありゃりゃ、どんな話になってしまうんだろうと、思ううちに思考停止してしまいました。

しかし、やはり、着目すべきは、リビルドとか言う手法とのことですが、詰まる所、オリジナルの画像を一切使わないと言うことで実現した画像の美しさでしょう。そしてもう一つの見所であるヤシマ作戦の対象ラミレスも、オリジナルに比べて滅茶苦茶に格好のよい存在になっているのですが、それが飛来する際にその表面に移りこむ山林や雲、街並みは、息を呑む美しさです。

この二点目の見所のラミレスは、最高です。幾何学的な形状変化や、地中に潜り込む部分の搾り出すような形状とか、さらに、声を出すところとか、色々とオリジナルから進化しているのですが、何よりも、闇の中で180度全方向から飛来する無数のミサイルを一撃で破壊してしまうシーンなどは、ぞくぞくします。

そして、何より、名セリフは健在です。
「状況は芳しくないわねぇ」、「あなたは死なないわ、私が守るもの」、「笑えばいいと思うよ」。良しっと、思わず、こぶしを握ってしまいます。

DVDは、勿論買いました。