1月16日の公開から2週間余り経っている日曜日の夜7時10分からの回をピカデリーで観て来ました。1日2回上映の2回目です。この映画はマイナーだと思っていましたし、実際に新宿でもたった1館の上映、渋谷や池袋でも1館ずつで、おまけに池袋では西口の老舗マイナーミニシアターです。こんな作品は上映も風前の灯なのだろうと思い、結構急いで観に行くことにしたのでした。
ところが、驚いたことに、上映開始25分前ぐらいにロビーに着き、チケット手配のプロセスで、「残席僅か」と表示されていました。ネットでみると127ある席の殆どが埋まっていて、9割近い稼働ではないかと思われました。つまり100人ぐらいの観客がいるという、ここ最近私が劇場鑑賞をした中でかなりの大入り状態です。私は辛うじて前から2列目のスクリーンに向かって右端の席を確保しました。その隣2つは席が空いていましたが、その向こうにはほぼびっしりと客が居ました。
シアターのかなり前方から後ろを振り返って見渡すと、観客の男女比は概ね男性6割弱、女性4割強という感じに見えました。それなりに2人連れも多く、10組近くは居たように思います。男女の組み合わせは少なく、同性の2人連れが多かった印象でした。シアターが暗くなりかけた段階で、男性3人連れも1組現れました。この3人組は年齢が20代前半のように見えました。他の観客も年齢層はかなり低めで、ざっくり20代後半から30代ぐらいの層で全体の4割から半分を占めるように見えました。残りはそれ以上の年代で、40から50代ぐらいもかなりいて、私も含む高齢者層は全体の1割程度ぐらいかと思われました。
全く何が人気の作品なのか分かりませんが、若者層に人気があるということはどう見ても間違いなさそうです。おまけにパンフまで完売していました。私はこの映画の魅力が何なのか分からないままにこの作品を鑑賞に来ました。
私のこの作品の鑑賞動機は大したものではなく、基本的にかなり「夏枯れ」(と言っても季節は冬真っ只中ですが)の映画鑑賞作品群の状況の中で、他に観たい作品が『恋愛裁判』ぐらいしかなく、その作品は最近親しくしている人から一緒に観に行こうと誘われているのですが、先方が出張中で戻るまで見られないという状況の中で、次点の作品を観に行こうとしたということです。この作品が一応の次点になった理由は、単に若者映画であるということぐらいで、特段の理由がありません。
映画紹介のサムネイル画像に女子3人が緑の繋ぎの作業服を着て、見る者にガンくれている状態なのが少々気になり、映画.comで解説を読んでみました。
[以下引用↓]
当時21歳の現役大学生だった波木銅が、第28回松本清張賞を満場一致で受賞し話題を呼んだ青春小説「万事快調 オール・グリーンズ」を映画化。
ラッパーを夢見ながらも、学校にも家にも居場所を見いだせずにいる朴秀美。陸上部のエースで社交的、スクールカースト上位に属しながらも家庭に問題を抱える映画好きの矢口美流紅。大好きな漫画を自己形成の拠り所としている、斜に構えた毒舌キャラ・岩隈真子。未来の見えない田舎町で、欝々とした日々を送る3人の高校生は、自分たちの夢をかなえ、この町を抜け出すためには一獲千金を狙うしかないと考え、同好会「オール・グリーンズ」を結成。ある禁断の課外活動を始めるが……。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」「光る君へ」や映画「愛されなくても別に」で注目を集めた南沙良が朴秀美役を、「赤羽骨子のボディガード」の出口夏希がもうひとり主人公・矢口美流紅役を演じる。2人とともに「オール・グリーンズ」を結成する岩隈真子を、「ルックバック」の吉田美月喜が担当。監督・脚本は「猿楽町で会いましょう」の児山隆。
2026年製作/119分/PG12/日本
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
劇場公開日:2026年1月16日
[以上引用↑]
最近DVDが発売になって、私も購入するぐらいに気に入った『ルックバック』の主役(悲劇が待ち受けている京本の役)の声優が出ていると言っても、余りその点では関心を引かれることもなく、3人の女優そのものにも、辛うじてどこかで観たような観ていないようなの朧気な記憶があるようないようなの状態でした。ただ、こうした若者映画、特に地方都市の閉塞感が描かれている作品に私はそれなりに関心が湧くので、それを観てみようかという気になったのが一番の鑑賞動機でした。
そしてこの解説の中の「ある禁断の課外活動」が何であるのか気になり始めたのです。緑の繋ぎの作業着を着ているのですから、何かそうした作業が必要なはずで、例えば短絡的に考えられる売春とかそのようなことではないであろうと想像できました。(そういう作業着系のコスプレのイメクラ…というのもなくはないでしょうし、確かにAVでも工場女子的なジャンルは間違いなく存在しますので、アリはアリですが、地方都市でいきなりそのようなニッチな設定の風俗業を女子高生が始めるとは考えにくいように思われました。)
作品を観てみると、その禁断の課外活動は、(この学校では顧問の教師がつかねばならないのは部活動で、生徒の「同好会」はその必要が無いということらしく)一旦廃部になった園芸部を同好会として3人が立ち上げ直し、誰も寄り付かなくなった屋上のボロボロのビニールハウスを(多少は直して)用いて大麻栽培を始めるということが分かりました。
在日朝鮮(/韓国)人という設定なのか、主人公にして3人の中心人物であるラップが数少ない生き甲斐の朴秀美が、レコーディングしてやるという田舎のカリスマDJの男に部屋に呼び出され犯されそうになる所が映画の中盤少々手前に現れ、彼女はその男を殴り撃退しますが、気絶する男を尻目に家探しして、財布から金を奪うと共に、金庫にしまってあった、「Northern Lights」つまり大麻の種子が詰まった袋を見つけ出します。彼女はそれを持ち出して逃走します。スマホで調べて諮問は念入りに拭き取るということはしていますが、止めを刺す訳でもなく、そのまま同じ地元の家に帰ってしまうのです。それから数日後のようですが、同じラップグループの仄かに恋愛感情を抱くジャッキーとかいう芸名を名乗る男から、そのDJは意識不明の重体で入院していることを知ります。それを聞いてなぜか彼女は安堵して、その晩よく眠れたと描かれています。
妙に幼稚です。そこで、彼女は残り二人のうち矢口美流紅(やぐち・みるく)という名の元スクール・カースト最上位のような女子と交流を始め、この閉塞した街と、未来も愛情も感じない家から抜け出ることを夢見がちに語り始め、大麻栽培で一儲けすることに考え至ります。そして、同級生の元演芸部員でこれまた農家の一人娘で婿養子を取れと迫られているマンガ好きの女子、岩隈真子をビニールハウス入手のために引き入れます。
演芸部撤退後にボロビニールハウスで同性愛に励んでいた角刈り男子二人を売り役(プッシャー)として日給2万円で引き入れ、生育した大麻をシグナルらしきSNSを用いて捌き始め、一人300万円ほどの収入(総売上約1000万円)を手にします。すべては好調に見えて、3人の持ち物には目に見えて高価なものが増えて行きます。そして、最初は最も尻込みしていた岩隈が本気を出し、ワックスづくりを提案します。彼女は今度は彼女が以前一緒に漫画を描いていた1年下の男子とが現在科学部に在籍しているのを知って、彼を引き込み、ワックスづくりをさせて、さらに生産性向上(というより付加価値向上だと思われますが)を実現します。こうしてオール・グリーンズに角刈り(と坊主頭の間ぐらい)のゲイ男子2人と眼鏡の如何にもマンガ描きオタク的な男子が加わり、総勢6人で大麻販売でバカ儲けする体制が整います。
しかし、マーフィーの法則を待つまでもなく、退院したDJが朴秀美を通学路で待ち受け、1000万で手打ちにしてやる、嫌なら警察に全部ばらすと脅してきます。さらにプッシャーの2人がどうしても都合がつかなかった日に朴秀美が売りに指定の場所に行くと、そこで待っていたのは地元のヤクザ1人で、揉め事になり、朴秀美(ラッパーの芸名はニューロマンサーなのでニューロという光回線のような名で呼ばれています。)は窮地に乱入したジャッキーに救われます。そしてジャッキーも大麻販売の事実に気づいてしまうのでした。
男3人をプロジェクトから離し、オール・グリーンズは街そのものからバックれることを決意して、残った在庫と共に上京します。そこで売人に纏め売りしようとして、逆に脅され、ただ貴重な物をまるまる脅し取られて、失意の中で帰郷するのでした。何一つ変化もなく毎日がただ繰り返されるような息苦しく行き詰まった毎日を抜け出す、長い長い夢が唐突に終わりを告げた瞬間でした。
オール・グリーンズの卒業式の日、朴秀美は屋上に1000万円を要求する元DJを呼出し、ビニールハウスごと火を点け重傷を負わせ、学校から何かの映画にもあるような感じ(多分、『マイ・ブロークン・マリコ』が私の知る限り一番近いような気がしますが、『愛を語れば変態ですか』もかなり近いような気がします。)で走り去っていきます。ボンベの爆発と共に広がった大麻の粉末は体育館で爆音と煙に逃げ惑う教師と学生達を直撃し、皆らりって狂乱してしまうのでした。
面白い作品です。この作品は東海村が舞台ということになっていて、何度も名前が登場します。その上、東日本大震災後という設定にもなっていて、すべてが汚染され、それが何食わぬ顔で日常に戻ったようになっているものの、何かが狂ったままの街として描かれています。
田舎の閉塞を描く物語は多々ありますが、若者目線であってもそれほどカタルシスが大きくないものが殆どであろうと思われます。タイトルがまんまの『ここは退屈迎えに来て』などは典型的な事例です。社会派のセミドキュメンタリーなら『サウダージ』などもそうでしょう。ドタバタコメディ化された物語なら、これまたまんまの、若きフカキョンが大暴走してくれた『下妻物語』もあります。大暴走なら(それほど田舎ではありませんが)先述の『愛を語れば変態ですか』も結構名作です。
閉塞感をホラーに仕立てたものも枚挙に暇がありません。『嗤う蟲』の若夫婦なども記憶に新しいですし、おかしな村の風習に基づくホラーものは幾らでもあります。犯罪がらみで言うなら私が劇場で観た『JKエレジー』は同人フェチ系ビデオの作成がモチーフですがかなり似た構図です。そうした中で、この作品はやや荒唐無稽な状況のカタルシスを一応用意しています。この荒唐無稽でもこの長くは続かぬであろう閉塞感への亀裂を、何となく見る者が受け容れてしまうのは、この作品の幾つかの特長によるものであろうと私には思えます。
その要素の一つ目は、長い背景描写だと思います。主要な女子二人である朴秀美と美流紅の過程の壊れっぷりは念入りに描かれますし、街角のラップのサークルが朴秀美の唯一の避難所となっている様子や、そのラップ・グループのまとめ役のような男に犯されかける件(クダリ)もかなり長く、中盤になって初めて大麻栽培のアイディアが登場するのです。おまけに酷いDVに耐えかねて夫を殺害して幼児一人を抱いて家から逃亡した主婦が、夜の路上の交差点で轢き逃げされ、辛うじてその場を去るものの、その後、付近で息絶えているという衝撃の事件も描かれます。主人公らに全く関係のない事件ですが、原発の存在や東日本大震災の被害を経て歪んでしまっている町の無機的な人間疎外感を描くエピソードとなっています。そして、主要女子3人はこの轢き逃げ事故の一部始終を交差点の各々別の三方から目撃してしまいます。彼らには共通のこの街にいたらあんな風になるという強烈なイメージが植えつけられたのでした。
このような描写が淡々と続きます。朴秀美を唯一家庭内でかわいがる祖母も所謂ナレ死をしてしまい、あまりに空虚な突然の喪失に涙さえ流さない朴秀美を母親が「感情が無い」と詰る場面もあります。入念です。岩隈真子の中学時代に一緒に漫画を描いていてその後彼女の方から活動を止めた相手の1年下の男子(後に大麻栽培に加わります。)との現在のギクシャクした関係性も描かれます。
この淡々とした描写がそれほど冗長に感じないのです。一気にたたみかけるように次々と描かれるという点もありますが、それ以上に次の二番目の要素以降の影響がこの前半の背景描写を退屈なものにしていないように思えます。
二つ目の要素はこの作品全般に鏤められたサブカル的テイストです。特に映画作品への造詣が深い人間なら色々と楽しめるであろう要素がたっぷり盛り込まれています。特に美流紅は無類の映画好きで街に多分たった一館しかないと思われる映画館に他の二人を誘っては行く様子が描かれます。劇中の各種の台詞の中にも直接的な言及や比喩などの形で映画作品が細かく登場します。大麻を売り捌き、何か全能感のようなものに満たされ始めた朴秀美と美流紅の会話の中には『太陽を盗んだ男』の話が登場します。舞台は彼女達が居る東海村でジュリー演じる教師がプルトニウムを盗んで原爆を製造するという物語に、二人は何となく自分達の姿を重ねるのでした。そんな風な効果的な他映画作品の使われ方がそこここに見られます。
本作のタイトルも劇中で言及されていますが、元々ゴダールの有名作『万事快調』です。実験的でクソ面白くもない所がまた良いと美流紅はかなり長い尺で語っています。サブカルと言えば、美流紅の名前も、元サンフランシスコ市議会議員でゲイの権利活動家の草分けとして有名なハーヴェイ・ミルクからとったものだと劇中で説明されています。そちらのミルクは苗字なのでかなり違和感が湧きますし、キラキラネームモロの漢字の当てようも悲壮さが漂うレベルです。しかし、美流紅は親に名の由来を尋ねることもせず、ハーヴェイ・ミルクからとったものであったら良いと密かに願っていましたが、実際にその通りだったことを知って、涙する場面があります。イカレた動画配信者になってしまっている母とのほんの僅かな交流の場面です。こうしたネタと劇中エピソードの絡みの巧みさはあちこちに光っています。
三つ目は、先述の前半を全部使って描いた家庭の風景や街の風景を舞台に、主人公3人の成長と冒険、そして失意の物語が、或る意味、(年齢層も性別も違いますが)『スタンド・バイ・ミー』を少々思い出させるようなテイストで進んでいきます。先述の映画作品の言及などと相俟って、軽やかにクスリと笑わせる演出と共に少女たちの姿が描かれるのには好感が持てます。
そして、四つ目の要素は、上の軽やかなテイストが維持されているために、相応の貧困状態がそこここに存在しているのですが、それに捕らわれることなく物語が進んでいくことです。勿論、主人公(特に朴秀美)は頻繁に暴力に曝されていますし、カネへの執着を人々が露わにする場面は何度も登場しますし、主人公達の会話にも、カネを稼いで街を出る手段として最初に検討されるのは売春でした。茨城県下には全国的に有名なソープランド街の小名浜がありますし、それ以外の場所にも界隈にソープランドやデリヘルはぽつぽつと存在しているはずですが、どうも主人公達が選択肢として検討しているのは直接的な個人単位の売春のように聞こえます。
そんな会話さえ、少女達が深刻さもなく、「うわ。私は知らない男とセックスするのは無理だな」などと普通の会話の中で言っていることに代表されるように、貧困は常に彼女達や街を包んでいますが、それが明示的に悲惨なものとして描かれている場面はごく限られています。そして、大麻栽培の秘密プロジェクトに少女達が屋上で励んでいる校舎で、彼女達は何食わぬ顔で退屈な授業や教師の薄笑いの日常に甘んじて埋没している空虚さも妙に明るい日差しの中で描かれます。
色々な作品が思い出されます。テイストで観たら、寧ろ『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(特に映画版)などのノリに近いように感じますし、少女達の危うさという意味では『台風クラブ』にもポジションが近いように感じます。貧困の激しさのマグニチュードで言うなら最近観たばかりの『爽子の衝動』にもまあまあ近い気がしないでもないですが、あの作品ほどの悲壮感も追い詰められ感も存在していません。
先述の通り私は2019年に『JKエレジー』という作品を観たことがあります。桐生市が舞台で貧困崩壊家庭にいて進学を志した主人公は(本作の美流紅と類似していますが、私の記憶では特に名前の由来はなく)ココアという高三女子です、ココアのバイトは遊園地のホットドッグ売りとクラッシュ・ビデオへの出演です。クラッシュ・ビデオとは、女性が色々なものを踏みつぶす映像作品群です。ココアの稼いだ金は芸人を目指している自称する兄が東京から戻り持ち逃げしてしまい、映像販売はその筋の人に圧力をかけられ、搾取された上に投げ出すことになり、作品は学校にばれて奨学金を取り消され、いよいよ進学は無理筋になり、ココアの夢はもろくも崩壊します。ココアには二人の親友女子が居ましたが、結果的にココアの裏バイトなども知らないままに付き合いが続いていて、最終的な和解のようなものが終盤に訪れますが、基本的に彼女らがココアと行動を共にしたり、痛みを分け合ったりすることはありません。
如何わしい行為にのめり込んで稼いだあぶく銭をすってんてんになるまで失い、おまけにその筋の人々からも圧力をかけられ、田舎の閉塞からの脱出の夢が破れるという流れは、本作と全く一緒ですが、『JKエレジー』は只々陰鬱で、おまけに他の映像作品をふんだんに採り入れたり、突如中盤に映画タイトルがスクリーンを覆うと言った気合の入った演出が全くありません。物語構造がここまで類似しているのに、映画の印象がこれほど違うというのは非常に興味が湧く対比だと思えます。逆に見れば、それだけ本作がありとあらゆる工夫が凝らされ、軽やかに観終る作品に作り込まれていることが分かるのです。
主人公の3人の女子は私には全く見覚えがなく、辛うじて美流紅を演じた出口夏希がDVDで観た『ガールガンレディ』に登場していたのを微かに覚えており、あとはウィキを見て思い出しましたが、これもDVDで観た『沈黙のパレード』の歌の上手い被害者女子の妹役ぐらいが、辛うじて思い当たるぐらいでした。岩隈真子を演じた吉田美月喜は、『ルックバック』の声は聴いても分からず、これもウィキで観て初めて、辛うじて『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』に登場していた主人公にライバル心を抱く鬱陶しい女子学生が彼女であったことが分かりました。朴秀美を演じた南沙良に至っては、パンフもないので、映画初盤ぐらいまで「松本穂香じゃないよな」などと思いながら見ていたぐらいです。(年齢が5歳異なりますが、還暦過ぎのジーサンには誤差の範囲です。)それでも3人ともどこかで観たような気が多少は残るのですが、多分何かのCMなどではないかと思えます。
とんでもない名作、というほどではありませんが、例えば女子高生4人組の『水深ゼロメートルから』よりスピード感もあり、物語りもキレッキレですし、最近観た『水の中で深呼吸』より犯罪行為の背徳感が強く漂って如何わしく、面白い作品だと思います。DVDは買いです。それでも満席に近い客入りとパンフ売切れの人気の源泉は(原作小説の私は全く知らない魅力以外に)全く分からないままです。