375 遺伝子の教え =これからの生活=

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経営コラム SOLID AS FAITH 第375号
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 ご愛読ありがとうございます。第375話をお届けします。

 9月に入りました。とうとう今年も残すところ4ヶ月弱となりました。季節
の移り変わりは本当に速く感じられます。10月末日には当メルマガの周年記念
特別号を発行致します。今回はなんと16周年記念特別号です。過去に発行され
たソリアズのタイトルだけにフォーカスした、各種の話題を盛りだくさんにお
届け致します。15周年記念特別号に比べて、以前からお読み戴いている長年の
読者の方であれば、笑って読める軽いタッチになっています。ご期待ください。

 PR欄では、今月とうとう取得に至った弊社二つ目のビジネスモデル特許の報
告をしています。是非、ご一読ください。
 
 7回シリーズの『これからの生活』も、今回を含めて残すところあと二話。
今回は『遺伝子の教え』と題して、女性の動機付けについて考えてみます。動
機付け系の書籍は各種出回っていて、その中には、女性の動機付けだけを扱っ
た体裁になっているものも一応存在します。しかし、その内容の多くは私には
男性にもほぼ同じ論拠で適用できるものに見えます。

 そこで、遺伝子レベルの「生物の基本はメス」と言う観点から、女性の動機
付けの軸となっている部分について、検討してみた内容です。お楽しみ戴けれ
ば幸いです。本文に対するご意見・ご感想をお待ちしております。頂戴したご
感想などへのお返事の目標納期は5営業日!!
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その375:遺伝子の教え =これからの生活(6)=

 政府の政策を真に受けて、女性活用という言葉を話題にする人が増えてきた。
勉強会を見守っていた社長が、男女の動機づけの方法の差異について尋ねて来
る。一時期私も関心を持って、『女性社員のトリセツ』と言うそのままのタイ
トルの書籍などを読み漁ったが、ユニセックスの時代、女性にだけ効くような
動機づけはあまり見当たらなかった。

「もともと組織の枠の中の動機づけ策なんて、それほどバリエーションがある
訳じゃないので、男女差も明確に出ないと思うんです。ただ、女性の本質を探
ると色々違いに気付かされます。たとえば、『できそこないの男たち』と『オ
ニババ化する女たち』を合わせ読むと、原典とは意味が違いますが、「元始、
女性は太陽であった」とか言いたくなりますよね。

『できそこないの男たち』は、『本来、すべての生物はまずメスとして発生す
る』と言い切っていますよ。だから女性の方が生物として当たり前なんです。
生物は5年後を良くしようとか考えません。目の前の餌や安全を優先します。
だから、企業の五カ年計画を聞いて奮い立つ女性はあまりいません。男性です
か。男性は女性が遺伝子を交換して生物種が強くなるために、遺伝子の運び屋
として作られただけです。まあ、良くて下僕ですかね」。

 社長は慌てて二冊の本のタイトルを聞き直し、近くの社員に「買っておいて
くれ」と言いつけて、話を続ける。「それじゃあ、市川がよく言う承認欲求を
動機づけに使うのはどうなんだ。『日本中、どこもかしこも、“承認欲求”だ
らけ』とよく言っているじゃないか」。

「そうですねぇ。女性にとって男性は遺伝子の運び屋ですから、今の自分の遺
伝子構成よりも良いものを持っていそうな優れたオスだけは歓迎し、それ以外
は目もくれないのが普通ですよね。まして、ヒトは妊娠期間が長いので、一回
外すと取り返しがつくのは一年後。だから、かなりシビアに受け容れるべきオ
スを選ぶ。なので、好しと思える男性や、仲間と思える女性の承認はガンと効
くけど、そうじゃない人間の承認は下手すると逆効果とか」。
 私がほんの少し入れた間合いに、社長は「承認も考えものだな」と項垂れた。

「そうですね。女性への承認は確かに考えものかもしれませんね。本を二冊買
うついでに、最近出たばかりの映画で『リュウグウノツカイ』って言うのも買
ってみて下さい。レンタルじゃなく買う価値があります。寂れた漁村で大人た
ちが漁業権売って埋め立てるかどうかで揉めていて、自殺者まで出ている中、
多感な女子高生の一群が、集団で疎外感を感じる訳ですよ。それで、そこら中
の男と計画的にセックスして、集団妊娠するって話です。

 これ、アメリカの東海岸の寂れた漁村であった本当の話で、17人ぐらい一気
に妊娠したんです。どうしてだか分かりますか。生まれた赤ん坊は無条件に自
分達を愛してくれるからだそうです。自分を絶対に愛してくれる存在を自分の
意思で女性は作れるってことなんですよ。この考え方で行けば、それ以外の承
認なんて、“承認のパチモン”レベルですよ」。
 
 私が笑って応えると、社長は「女性活用とか言いつつ、誰もそんなこと考え
ていないぞ」と、知ってはならないことを知ってしまったような深刻顔で呟い
た。

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※映画『リュウグウノツカイ』の映画評はこちらで↓
 http://tales.msi-group.org/?p=721
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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと、より一層楽しめます。☆
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【MSIグループからのPR】

パチンコ店でのお仕事を頂戴し始めて、既にまる10年。
その経験から店内の演出をAR技術を用いて実現する仕組みを
「遊技店画像提供システム」と言う出願名称の特許にまとめました。
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セカイカメラなどのAR技術を駆使した
SNSなども存在しますし、
殺風景な何もない部屋を、
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原理上は簡単に実現できるAR技術。

そのビジネスにおける応用は
まだまだ十分に行われているとは言えません。
そんな点に着目し、2012年に申請してまる3年。
合資会社アイソリューションと共同取得に至ったものです。

ご関心を賜れましたら、メールにてお気軽にご相談下さい。
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■『荒木飛呂彦の漫画術』 荒木飛呂彦 著
■『何をやっても続かないのは、脳がダメな自分を記憶しているからだ』
  岩崎一郎 著
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発行:「企業から人へのコミュニケーションを考える」
 合資会社MSIグループ(代表 市川正人)
下のアドレスにご意見・ご感想を頂ければ幸いです。
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にてご連絡下さい。
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次号予告:
 第376話 『続・面白くなる設定』 シリーズ『これからの生活』(7)
 (9月25日発行) 
 全7回のシリーズ『これからの生活』の最終話は、女性ライターと本シリー
ズ全体を振り返ってみます。ご期待下さい。

(完)