297 近接戦 =お友達未満=

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経営コラム SOLID AS FAITH 第297号
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 ご愛読ありがとうございます。第297話をお届けします。

 今回から300話記念特別号の発行直前企画として、三回連続シリーズをお届
けします。題して『お友達未満』。ソーシャル系のIT活用のあり方を考えて
みる三回シリーズです。奇しくも、5月下旬から海外進出や海外からの日本へ
の投資に絡む案件の可能性が幾つか見え、自分のこの分野での「武器の少なさ」
や「エッジの立ってなさ」を思い知らされること頻りでした。そこで、所謂海
外案件開拓のツールではなく、いながらにして海外情報を収集し分析するため
のツールとして、リンクトインを英語で開始することとしました。

(前回の号のご挨拶で報告致しました通り)大口案件が終了して発生した時間
を利活用して、大学時代以来かと思われるほど、毎日三、四時間のペースで英
文を入力し続けまして、一週間で英語版リンクトインのページが一応完成しま
した。有難いことに、香港、シンガポール、台湾、米国、イスラエルまで、コ
ネクションが徐々にできあがり、メッセージ一つで先方の様子が尋ねられる簡
便さを驚愕とともに実感しています。「クラウド上のプロフィール付き名刺ホ
ルダー」と言われる理由がよく分かります。

 作成の途上では、今まで自分がしてきた仕事をきちんと英語で表現できない
ことで、かなり苦労しました。飽くまでも従前通り国内の中小企業オーナー経
営者をクライアントとして仕事を続ける中で、その実態を海外の人々が見ても
想像ができ、その信憑性を元に情報交換ができるツールとして文章内容を盛り
込んだつもりです。PR欄でリンクトインのページの紹介をしておりますので、
ご高覧賜れれば幸いです。

 さて、今回の号は、フェイスブックを薦める社長との会話を軸に、まさにシ
リーズ名そのままに「お友達」の価値を考えてみたものです。原稿を作成した
際には考えてもいなかったリンクトインを始めてみて、内容への確信が余計に
強まりました。ビジネスに役立つ本質的な繋がりとは何であるのかについて、
ご一緒にご一考願えましたら幸いです。本文に対するご意見・ご感想をお待ち
しております。頂戴したご感想などへのお返事の目標納期は5営業日!!
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その297:近接戦 =お友達未満(1)=

「飽くまでも理想論ですが、独立する際に、資金、営業力、熱意、人脈の4つ
はどうしても欲しい所です。どれかが不足しているなら、他の要素でそれを補
うしかありません。それでは、4つの要素の具体的なイメージを説明します」。
 中小企業の経営支援で独立を目指す人々に、弊社の事業ノウハウを教える連
続セミナー『超実践塾』で、独立するのに望ましい条件を四つ挙げる。“人脈”
は単に名刺や年賀状の交換をしている人ではなく、「今電話をして二週間以内
にはアポを取れると思える人」である。これが数百のオーダーでいればよい。
以前、独立支援を行なうコンサルタントの先生から教えて戴いたネタだが、私
の独立の際にもその通りになった。
 
「何があろうとオレと会う時間をつくってくれる人」
「オレが困った時に援助してくれそうな人」
「オレが独立したら一緒に仕事してくれそうな人」
「オレが飲もうと誘ったらすぐ来てくれそうな人」
 雑誌『SPA!』の“情弱”についての記事からメモしておいた言葉を読み
返してみる。『ウェブはバカと暇人のもの』の著者中川淳一郎氏が、「ツイッ
ターのフォロワーを増やすより先にこちらを大切にすべき」と挙げる人々の種
類。頷く所が多い。
 
 クライアント企業の社長との打ち合わせで、フェイスブックはやらないのか
と尋ねられる。私のクライアント企業の中では珍しくIT活用が進んでいて、
幾つかある事業所間の連絡にフェイスブックを使っている。社長自身がフェイ
スブックのヘビー・ユーザーである。具体的に何の役に立つのかと問うと、自
分のネットワークが広がると力説する。私も始めれば“社長の知り合い” を
どんどん紹介できると仰る。ご紹介戴いても、お仕事を下さるかどうかが問題
だ。一目見て私の人となりが分かる情報発信ツールをきちんと充実すれば、受
注にもつながると、社長は説明する。

「『ソーシャル・ネットワーク』を見たのですが、英文のオリジナルのポス
ターには『数人の敵を作ることなしに、5億人の友人は作れない』って書かれ
ています。5億人の“友人”が仮にできたのだとしても、映画を見た感じ、数
少ない理解者を失い、数人の敵を作って、大金を得たと言う結果と、ブログに
も書いたんですよ。
 映画では結局彼が特別に想う女性からもお友達になって貰えなかった訳です
し、当のフェイスブックの収益モデルはその“友人”達のプライバシーの切り
売りですから、無頓着な“友人”ばかり全世界から5億人集めたとも解釈でき
るように思います。ボタン一つでできる“友人”の多くはそういうことなんで
しょうか。私がそういう風な印象を持っている人間だということも、私のブロ
グを見て戴ければ、一目見て分かると思いますよ。“友人”って『走れメロス』
的な友人が良いと書いたので」。
 私は笑って社長に答えた。
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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと、より一層楽しめます。☆
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次号予告:
 第298話 『計画生産』 =お友達未満(2)= (6月25日発行) 
 ソーシャル系ITマーケティングについて考えた第一弾に続き、第二弾はよ
く言われる情報発信について、その内容の質のあり方を検証してみました。ご
期待下さい。

(完)