493 町内会活動 =ハイパー・パイパー=

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経営コラム SOLID AS FAITH 第493号
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 ご愛読ありがとうございます。第493話をお届けします。

 通称「武漢ウイルス」がまたぞろ流行しているようです。しかし、その害
悪が大したものではないと漸く学んだ人も多いのか、ネット上では餅を食べ
て窒息した人の数と比較する話が散見されます。「一ヶ月で餅をのどに詰ま
らせて死亡する人は1300人」との記事タイトルを見ました。

 実際にデータを見てみると、確かに例年1月になると窒息で亡くなる方が
急増し、1300人ぐらいになっています。ただ、これは「窒息」全体であって、
餅によるものと断定はできません。65歳以下では毎月ほぼコンスタントに
100人程度が亡くなっています。
 
 残る65歳以上の月別変動は激しく、1年を大雑把に夏と冬に分けると、夏
は1ヶ月500から600であるのに対して、冬になると12月から2月まで急激に数
字が伸びて1ヶ月で1000を超えます。この差分の多くの原因が餅であると考
えるのは、一応妥当かもしれません。つまり、高齢者を中心に餅でのどを詰
まらせてなくなる人々は冬季ピーク時には概ね1ヶ月あたり500人程度いるこ
とになります。これがピークを挟んで数ヶ月続くので、ざっくり1500人ぐら
いは年間で亡くなっているのかもしれません。
 
 通称「武漢ウイルス」も漸く死者数が餅レベルになってきました。昨年の
インフルエンザの死亡者数が3500人ぐらいですから、科学的根拠の乏しい空
騒ぎを除いて、日本人に対する純粋なインパクトで見れば、毎年のインフル
エンザに比してモノの数ではありません。
 
 おまけに、インフルエンザは、予防薬・検査薬・治療薬が全国津々浦々の
医療機関にばっちり揃っていてさえこの状態なのです。もしインフルエンザ
が現在の通称「武漢ウイルス」と同様の専用の治療体制が存在しない状態で
あったとしたら、それこそ、大正時代に40万人近い日本人の命を奪ったスペ
イン風邪のようになってしまうのかもしれません。そう考えると、通称「武
漢ウイルス」で大騒ぎする人々には、今流行りのファクトフルネスを学んで
ほしいものと思えてしまいます。
 
 ですので、弊社では通称「武漢ウイルス」に対して通常のインフルエンザ
程度の入念な対応をとれば十分と考えています。そんな観点から中小零細企
業の経営を考えてみた4回シリーズ『ハイパー・パイパー』の第三話目をお
届けします。

 タイトルは『町内会活動』です。最近の経営コンサルタントが声高に叫ん
でいた「企業のミッション」を果たす覚悟について、通称「武漢ウイルス」
禍下で考えてみました。ご意見・ご感想をお待ちしております。頂戴したご
感想などへのお返事の目標納期は5営業日!!

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その493:町内会活動 シリーズ『ハイパー・パイパー』(3)

「想像してみてください。別に何の借りもないただの知り合いの一人がいた
とします。その人が毎月決まった日に自分の所に来て、何の説明もなく、お
礼の一言を言うでもなく、使い終わっても使途の説明さえもなく、勝手に自
分の財布から金を抜き取っていくとします。こんな状況が続いたら、あなた
はお金持ちになったり、自分の人生を自由に生きたりできますか。会社に雇
われの身のあなたの財布から勝手に金を持ち出しているのは国です」。
 リバタリアンの思想の正当性を説明した或る書籍の中に登場する喩え。余
程の蓄財がなくてはタックス・ヘイブンに逃げ込むこともできない。雇われ
を辞めて事業主になっても税金は払い続ける。事業主になっても国とは付き
合い続けなくてはならない。ただ使う前から金を抜き取られる立場と、使っ
た後の一部を自ら支払う立場はまるで違うと言う。

 通称「武漢ウイルス」が蔓延して、政府が毎日税金を投じてその患者数を
数えては、報道して聞かせてくれる。通称「武漢ウイルス」を含むコロナウ
イルスは従来SARS・MERSを除けばただの風邪に分類されている。予防のワク
チン、検査薬、専用の治療薬が全国津々浦々の零細医院にまで普及している
通常のインフルエンザでさえ毎年数千人の死者が出る。それに比べ全く専門
の医療体制もない通称「武漢ウイルス」の死者は全然増える勢いがない。海
外で数万人がと煽る人々は、海外と日本の違いを全く分かっていない。殆ど
同じ構図が生まれた2009年の新型インフルエンザ騒ぎから何も学んでいな
い。

 感染しても9割の人が無症状でそのまま過ごせると言われ、通常のインフ
ルエンザ以上の予防など全く必要ない通称「武漢ウイルス」への空騒ぎが10
年前の物語を再び始める。

 お客様や社会への貢献などの自社の「経営ミッション」とやらを、普段は
高らかに謳う今どきのブランディングをした企業でも、お客を早々に見捨て、
損害賠償も約束されないのに、オカミの意向に従って営業を自粛し始めた。
隔席対応と換気、そして入替時のアームレスト消毒などを励行すれば全くク
ラスターの発生の余地はない映画館。彼らは余程自分達のサービスは人々に
必要とされていない確信があるらしい。法的根拠も乏しく非科学的極まりな
いオカミの脅しに縮み上がって休業を始めた。それでいて、恥知らずに「映
画文化を守るために寄付やクラウド・ファンディングを」などと喚いて醜態
を晒している。

 リバタリアンが言う国防や外交、犯罪取締り以外にも私は国がやるべきこ
とは幾つかあるようには思っている。国との付き合いを町内会とのそれに見
立てる喩えにも一応頷ける。だから私は自分の金の使い道を自分で決める。
そして私は自分の事業でお客にどう貢献すべきか自分で十分に考えて自分で
決める。事業者なら自分に金をくれる人の利便を考え、自分が金を払ってい
る相手の妄言を真に受けないのが普通だと思っている。

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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと、より一層楽しめます。☆
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通称「武漢ウイルス」対応を迫られた中小零細企業が
オカミの要請に従って、
「いざリモートワークだ!」と
改めて挑んでみると…、

労働の時間管理はどうするのかという問題以前に、
ICT系のハードが整っていないこともあれば、

データを持ち出すことができないのに
外部アクセスを可能する想定の
セキュリティ対策が全くなされていないとか、

さらにそれ以前に、事務作業が全く標準化されていず、
誰が社外で何をすればよいのかがよく分からないとか

そもそも社員のICTリテラシーがかなり低くて
全く話が進まないとか

リモートワークへの道はかなり険しい状況
という中小零細企業がたくさんあります。

どこから手を付けるべきか。
何をすればリモートワークが実現するか。
その道筋をまずは見出さねばなりません。

これを機会に事務の効率化やICT化を進めるのでも、
全てを忘れて手っ取り早くリモート会議をしたいだけでも、
ご要望に応じて、何をすべきかお教えします。

ウンウン考えている暇は馬鹿らしいだけです。
メールにてご一報ください。
 bizcom@msi-group.org

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『萬屋日和』 「会社の萬屋 企画改善請負本舗」からのPR

「会社の萬屋 企画改善請負本舗」の奥田美幸です。
「人材の調達」(=人材採用・育成・定着)は一貫して考えることが非常に
重要なのですが、小さな会社はそれができていないことがよくあります。

そこで、戦略的に人材調達を行なうために、知っておくべき考え方を
レポートにまとめてみました。以下からご覧いただけますので、
ぜひ読んでみてくださいね。

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【MSIグループの仕入完了報告(抜粋)】

■『未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること』 河合雅司 著
■『すごい立地戦略 街は、ビジネスヒントの宝庫だった』 榎本篤史 著
■『「満たされない心」の心理学』 根本橘夫 著
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発行:「企業から人へのコミュニケーションを考える」
 合資会社MSIグループ(代表 市川正人)
下のアドレスにご意見・ご感想を頂ければ幸いです。
 bizcom@msi-group.org
このメールマガジンは、
インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行しています。
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毎月10日・25日発行 盆暮れ年始、一切休まず足掛け21年。

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次号予告:
 第494話 『見えない頸木』 シリーズ『ハイパー・パイパー』
 (8月25日発行) 
 今時、通称『武漢ウイルス』といえば、「新しい生活ナンチャラ」です。
シリーズ最終話は中小零細企業目線でテレワークと雇用をちょっとだけ考え
みてました。

(完)