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経営コラム SOLID AS FAITH 第486号
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ご愛読ありがとうございます。第486話をお届けします。
通称「武漢ウイルス」の感染者数がどんどん積みあがって行きます。「検
査がスムーズに進んでいないので、実際には感染者はもっとたくさん存在す
る…」という説を耳にします。全くその通りだと弊社でも考えています。寧
ろ日々の生活の中で通常の免疫力で何とかなる範囲の中で、通称「武漢ウイ
ルス」は間違いなく取り込んでいて、それを発症に至らないままに抑え込ん
だことがある人物をカウントすることができたなら、全人口の数割程度にな
っていても不思議がないぐらいではないかとさえ考えています。
免疫力で抑え込める範囲でなら、寧ろ早めにウイルスを体に取り込んだ方
が、早く抗体が作られる可能性が高まります。所謂「三密」の場所で大量の
ウイルスに晒されては元も子もありませんが、よく食べよく休んだ状態で手
洗いうがいを励行すれば、過度に恐怖を抱くような対象ではありません。発
症後の症状もSNSなどで大分目にするようになりましたが、各種の重篤な病
気で死と向き合いながら長く終わりの見えない闘病生活を強いられている
人々の苦悩に比べたら、全く比較にならない軽度なレベルで済んでいるよう
に見えます。
仮に現在の10倍感染者が存在したとしたなら、それに対する致死率は非常
に低いことになります。ワクチンから治療薬までそろっているのに昨年3000
人以上の死者を出したインフルエンザに比べたら、全く問題ないレベルの病
気です。ですので、インフルエンザ以上の対応を寄って集ってすることで経
済を犠牲にして、困窮や孤立による自殺者まで出すような事態の異常性はも
っと指摘されるべきでしょう。
アビガンなどの治療薬も本人の希望によって投与が行われていると報道が
されるようになりました。治療薬などが整ってきたら、指定感染症の二類と
同等の扱いを通常のインフルエンザ並みの五類に再設定するだけで、経済崩
壊も医療崩壊も多くの問題が解消していくことでしょう。それまでの間に、
通称「武漢ウイルス」後の経営環境への備えを考えなくてはいけないかもし
れません。是非PR欄もご一読ください。
今回から始まるシリーズ『フラット&フェア』の二回は、旧来の階層の壁
を突破、ないしは透過する最近の動きを描くものです。第一回目は企業内部
の組織の階層を透過する動きについて考えてみたものです。ご意見・ご感想
お待ちしております。頂戴したご感想などへのお返事の目標納期は5営業日!!
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その486:貫通の衝撃 シリーズ『フラット&フェア』(1)
「は。それヤバくないですか。市川さん。初めての海外旅行でソビエトに行
って、KGBに拉致されたことがあるんでしょ。今度は絶対モサドですよ。モ
サドにやられちゃいますよ」。
勉強会の休憩時間に参加者の社員が明日の予定を聞くので、新幹線で京都
駅まで行って、イスラエルのグローバル企業のナンバー3に面談して戻って
くると答えると、その唐突さに彼女は目を丸くして答えた。
クライアント企業は殆ど国内展開する零細企業。マーケティングで言うタ
ーゲット顧客も、私が“ドロドロ・コテコテの経営者”などと呼ぶ如何にも
な感じの社長像。私がそんな仕事をしていることを大抵のクライアント企業
の経営者も社員も知っているので、多国籍企業のトップに私が京都駅でサシ
で面談する話は、奇異この上ないだろう。
知人から概要を伺ったその企業の日本法人の案件。どうも大手研修会社が
手掛けるネタに思えたが、先方は私のプロフィールを見て、意見を聞きたい
と連絡してくれた。その連絡手段は秘書を通したメールだったが、その幹部
本人が私のリンクトインのアカウントを見つけてから直連絡が始まり、来日
の旅程の短い時間枠で実現したのがこの京都行きだった。知り合いの範囲か
ら数人先までしか検索対象とならない私のリンクトインのネットワークでも、
試しに調べると、有名多国籍企業の幹部が数人見つかって驚かされる。
留学時代に帰国してはバイトさせて貰っていたマーケティング・リサーチ
の会社の元幹部と食事をする機会があった。その学生ベンチャーの走りのよ
うな会社の創業当初の苦労話の中には、上場企業経営者クラスにマーケティ
ング・プランの提案をいきなりするために、駐車場に忍び込んで経営者の乗
る車に向かって提案書を持って迫るエピソードがある。創業メンバーの数人
は、彼らが「直訴」と呼ぶこの電撃提案活動を皆経験していた。
私が昔在籍していた外資系システム・コンサルティング企業退職者のメー
リング・リストでは、1000人以上の人々がありとあらゆるテーマを投げかけ
あっている。そのうちの主要なテーマ一つは、ツテのない大手企業や新進企
業に自分の提案を持ち込むための紹介を求める内容。優れた提案でも「直訴」
は邪道で、それなりの人に届けるには未だに人づてが必要なことは、紹介営
業の重要性を力説するビジネス書籍の多さを見ても分かる。
格差社会が云々されるようになって久しい日本。それよりもっと激烈な格
差が既に広がっている多くの異国の社会には、富裕層の人々の相互扶助組織
が厳然として存在する。それでもビジネス用のSNSの世界では、多国籍企業
のトップ経営者層が極東の零細事業者に簡単に接触し、やり取りすることさ
え驚きなく受け止められている。
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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと、より一層楽しめます。☆
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【MSIグループからのPR】
まがいなりにもテレワークが世の中的に推進され、
出社して職場で時間を過ごすことに賃金を払う前提の
労働法の根本的な考え方が揺さぶられています。
テレワークの各種手法を使いこなせるか否かのレベルの
ICT使いこなしの知識やスキルも平然と問われるようになります。
静かに広がっていた所謂「デジタル・デバイド」が
一部業種では働き手の評価に持ち込まれやすくなります。
随分前から流行っていた「日本の生産性は低い」の
一面的で短絡的な主張は色を失い、
本当に生産性が伸びる事態が到来しそうな雲行きです。
しかし、それは当初言われていた、
[生産性の低い悪玉中小零細企業の淘汰]のみならず、
[生産性の低い人材の組織からの淘汰]によっても、
成し遂げられていきそうに思えます。
「ポスト通称『武漢ウイルス』の時代」は、
「使えないことが理由の人切りがまかり通る時代」
である可能性が高まってきました。
企業によっては、ようやく「人材育成」の窮屈な枷を
公然とかなぐり捨てられる自由な時代の到来です。
弊社では以前から、社員の部分非雇用化の推進の
企画立案をお手伝いして参りました。
一定条件を満たし、合法的な非雇用化の実現。
生き残るための今後の組織のあり方のご検討、お手伝いします。
『既存人員の非雇用化を進める方法論を企画・実施支援する』
http://msi-group.org/msi-organizational-networking/
ご連絡はメールにて。
bizcom@msi-group.org
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【MSIグループの仕入完了報告(抜粋)】
■『わけあって絶滅しました。…』 丸山貴史 著
■『あやしい催眠商法だましの全手口 …』 ロバート・熊 著
■『… 世界の名著見るだけノート』 福田和也 著
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発行:「企業から人へのコミュニケーションを考える」
合資会社MSIグループ(代表 市川正人)
下のアドレスにご意見・ご感想を頂ければ幸いです。
bizcom@msi-group.org
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インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行しています。
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毎月10日・25日発行 盆暮れ年始、一切休まず足掛け21年。
マガジンID:0000019921 (ナント、たった5ケタ)
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ソリアズのバックナンバーも各号の全文が読める弊社ブログ。
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様子です。当メルマガは毎月10日・25日に休まず発行しております。発行
状況のご確認は上述の弊社ブログにて行なってください。
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次号予告:
第487話 『不忠者の冷遇』 シリーズ『フラット&フェア』
(5月10日発行)
企業組織の階層の壁について考えた第1回に続き、第2回は企業間の階層の
壁を考えてみます。
(完)