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経営コラム SOLID AS FAITH 第20号
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ご愛読ありがとうございます。第20号をお届けします。
とうとう、20号の発行となりました。月に二回のペースで発行し始めて、も
うすぐ一周年です。一周年には記念号を発行しようと思っています。読者の皆
様には、今まで発行した号で、お気に入りの号がございましたら、「私が選ぶ
SOLID AS FAITH ベスト3」を、タイトルでも号数でもご記憶のストーリーで
も結構ですので、3つ選んでメールにてお寄せ下さい。宜しくご協力のほどお
願い申し上げます。
それでは、今後とも、お付き合いくださいご感想はお気軽にお寄せください。
(返事確実です。)
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その20:かけがいのない財産
「あっ、ありましたか。ちょっと見てみていいですか。うんうん。まあ、いい
ですね。じゃあ、これいただきます。ここに置いておいてください。一時間か
からないで戻りますから…。」
私は、書評にある本を探しに行く時は、まず、店員に書評を見せてその本を
探してもらうことにしている。本屋の都合で並べられた本の中から、一冊の本
を探し出すのはかなり困難を極める。私はこの時間が非常に惜しく感じる。在
庫がなければ、必要に応じて他の店に行かなくてはならない。だから、結論は
来店後「いの一番」に出してもらわねばならない。ぶらぶらと立ち読みに歩を
進めるのなら、その後で時間の許す限りぶらつけば良い。
時間は財産・金銭と異なり、万人に平等に与えられている。失われた時間は
何をもってしても替えがたい。そんな風に思うことが多いのは、多分私が短気
だからだろう。
小売店では「返品自由」がこれからの顧客満足の切り札だと言う人がいる。
顧客の不愉快に対して穴埋めの手段は確かに必要だろう。たいまい払って、人
を雇い、自社の社員が笑顔で返品を受けたかチェックしている企業がテレビで
頻繁に紹介される。
「あそこでは買わないよ。安いものを高く売っておいて、返品自由って言うん
だもの」
顧客が持ち込む返品要求を全て受けるという噂の米国のその店について、私
が会った現地の数人は異口同音に言う。返品のコストが全商品に降りかかって
いることを知っている。
返品すべき商品を買った時間は失われてしまう。返品に行けば、戻らない時
間がさらに拡大する。発生した不愉快への最低限の対応が「切り札」だという。
マニュアル通り「待ってました」とばかりに返品を受け取る店員の笑顔は、画
面で見ると何かの作り物のようだった。
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発行 MSIグループ
ご意見・ご感想などを頂ければ幸いです。
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次号予告:薔薇色の調合(8月25日発行)
「中小企業対策」国会とやらも、私から見てたいした事無く終わりました。
中小企業にとっての「薔薇色の未来」とは…と考えながら書いた文章です。お
楽しみに。
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<一周年記念号外について>
読者の皆様からのご意見や製作裏話を交えた号外を出そうと思っています。
冒頭の挨拶でもお知らせ致しましたが、「私が選ぶ SOLID AS FAITH ベスト3」
を是非、メールにてお寄せ下さい。よろしくお願いします。
送り先:msi-group1@mbb.nifty.ne.jp
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