113 先生の当惑

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経営コラム SOLID AS FAITH 第113号
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ご愛読ありがとうございます。第113号をお届け致します。

先月25日に発行した第112話『常識試験例題』は、メールでのご感想は全く
戴くことがありませんでしたが、お取引などの機会に会う一部の読者の方々か
らは、必ずと言って良いほど、嘆息と共に「ズシっと来る内容」、「唸ってし
まった」、「自分の中で答えが出ない久々の号」などの言葉を戴きました。何
にせよ、再び、読者の皆様に考えていただく材料を提供できたことは喜ばしく
感じております。

前号から案内を開始致しました、5周年記念号への寄稿のお願いは、今号が
最後となります。まだ僅かしか内容の準備ができておりません。ご協力を賜れ
ましたら、幸いです。下の案内をご参照下さい。

今回の号は、コンサルタント以外の「先生」と呼ばれる人々の苦労を描いて
みました。何が共通する課題であるのかお考え戴くと面白いかと思います。ご
意見・ご感想お待ちしております。頂戴したご感想などへのお返事の目標納期
は5営業日!!
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その113:先生の当惑

「ええ、不信感を持って居ますよ。契約書のハンコ押すのはいつなんですか。
そちらがね、今更、この件を降りることは無いのかもしれないけれども、常識
で考えて、そちらとの契約の後に、転居先のアパートの契約をするのが当り前
でしょう。何?書類の最終調整が終わっていない?そんなのはお上に出す時に
揃っていれば良いことでしょ。私達は詳しい図面見ても分からないから、契約
を先にしても問題無いでしょ。引越しの期日は決まっているし、そちらとの打
ち合わせは週末にしかできない。そうなったら、あと2回しか週末が無い今日
の段階で、打合せの日程さえ連絡が無いって言うのは、頭が悪いのか、段取り
が悪いのか、悪意があるのかのどれかでしょ。大体、あなた家が近いとか言っ
ていて、こちらが呼ばないで一度でも寄ってったことある?」。私は、担当者
に一気にまくし立てた。

築30年余の物件を買って5年少々。家を壊さずに大規模な増改築をできる
所を探して、テレビのリフォーム番組にも『匠』として登場した建築家にお願
いすることとなった。そこの女性建築士は偶然ごく近隣に住んでおり、半自動
的に彼女がウチの担当になった。尋ねると、彼女は緻密に落ち度なく仕事を進
めていることが分かる。『匠』の先生へのホウレンソウも、こちらが不備を感
じたことはない。しかし、その見事な筈の仕事ぶりが、滲み出て来ることは稀
である。私はそれを、「団体の後を着いて来るツアー添乗員」に例える。航空
券・ホテルの予約は完璧。しかし、旅先では添乗員が、素人客の思考を超えら
れない。

数年前、人材紹介の実務をやっていた頃に、知人の紹介で会った税理士事務
所所長の依頼に愕然とした。「市川さん。税理士事務所のクライアントはドン
ドン減っていくのに、広告宣伝には手枷足枷なんですから、結局、口コミでし
か新規は取れない。けれどもね、ウチで紹介案件を取れるような営業センスの
ある税理士はいないんですよ。採用しようにも従来の採用方法では駄目だった
んです。だから、考えましてね。営業センスのある税理士の採用が無理なら、
税理士のセンスのある営業経験者なら採用できるんじゃないかと思って、相談
した訳です。税理士試験の内、2?3科目取った営業経験者は探せませんか」。

先日、掛かり付けの個人病院では、院長が「市川さん、インフォームド・コ
ンセントって、難しいよね。病院間ではなくて、企業とかに参考事例を求めら
れるのかな」と言う。風邪も忘れて考え込む。

先生がたには何が起きているのか。先生の質が落ちて信頼が失われたのか。
世の中が変わって、単に五月蝿いクライアントが増えただけなのか。先生を名
乗らない私には実感が湧かないが、そんな私も知り得るほどに悩める先生は増
えているようだ。
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上げます。

また、現在のページはかなりバージョンの古いホームページ作成ソフトとテ
キストエディタを使っての手作りで、現在主流のブラウザで見ると、
○ ページが画面に収まりきっていない
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そこここに不具合が発生しております。
弊社のITインフラ大整備作戦の第二ステップは、年末にかけてこのような
不具合などを一掃することとしておりますので、今後の変化にご期待下さい。
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5周年記念号 寄稿文章大募集!

10月末から11月初旬のどこかのタイミングで発行する予定の『5周年記念
号』への寄稿文章を募集致します。特に掲載上の言葉以上の謝礼はございませ
んが、ご協力をお願いできましたら幸いです。
僭越至極ながら、最終原稿作成の都合上、以下にパターンを用意致しました。
件名部分に以下のパターン名をご記入の上、メールにてご送信下さると助かり
ます。
bizcom@msi-group.org

<第一パターン 原稿型>
○テーマと展開
ご自身にとっての当コラムの効用について、お聞かせ戴ける内容。
「こんな所が好き」
?「でも、こんな所はちょっと嫌だ」
?「こんな風に考えさせられる」
?「こんな風に役立っているから、今の所、止められない」
のような要素などが考えられますが、お好きにして戴いて結構です。
○文章量
「1000字以上で、取り敢えず、配信できる範囲であれば、幾らでも」
と言うのが一応の目安ですが、お好きにして戴いて結構です。
○当方の期待
大変勝手ながら、
「当コラムを20話以上お読みになった方」の寄稿を歓迎します。
※最近登録された方は、
バックナンバーを御読み頂くようお願い申し上げます。
○御紹介名など
匿名希望、ペンネーム使用、本名使用可などのお名前の扱いと、
いつ頃から読者になってくださったか、を追記下さい。

<第二パターン 祝電型>
○テーマと展開
お祝い・労い・激励などのお言葉であればなんでも?!
○文章量
メールで2?3行以内ぐらいでしょうか?
○御紹介名など
匿名希望、ペンネーム使用、本名使用可など
お名前の扱いをご明記下さい。

締め切り(予定):10月15日(金)
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※ ご注意!! サーバーエラーなどで読者登録が解除されてしまった方がいら
っしゃる様子です。当メルマガは毎月10日・25日に休まず発行しております。
届かなかった際には、弊社ホームページで発行状況をご確認の上、再登録をし
て下さい。http://www.msi-group.org/SAF-index.html
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次号予告: 第114号 未明の野菜 (10月25日発行)
この頃、就職活動中の学生などと話していて、中小企業は「強い」のか「弱
い」のかと言う、おかしなテーマについて、つい考えることがあります。その
おかしなテーマを皆様にもご堪能戴こうと思い、まとめた文章です。結構、
捻ってみました。ご期待下さい。(完)