386 見知らぬ売り手

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経営コラム SOLID AS FAITH 第386号
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 ご愛読ありがとうございます。第386話をお届けします。

 人生初の沖縄上陸は、色々と学びがありました。観光にこれほど依存度が高
い経済を眼前で見るのは初めてだと思います。また、ビジネスにこれほど色々
な意味で付加価値性が少ない市場を目の当たりにしたのも初めてだと思います。

 高級車がほとんど見当たらない路上。宝石店もブランド系アパレル店もなか
なか見当たらない商店街。スーパーの酒類売場にぎっしり並ぶ価格が3桁の酒
ビン。アクセサリーを身につけた女性がほとんど見つけられないモノレール車
内。路上でひび割れたタイヤを交換しているタクシー運転手。主要輸出品目と
疑われるほどに、居並ぶTシャツ店。爆買いを重ねる夥しい数の中国人観光客
に埋め尽くされた店頭。歓楽街の近くで乗ると、延々と風俗店に乗客を誘い続
けるタクシー運転手。午前4時過ぎにも路上で屯する若者たち。見慣れない光
景が次々と見つかりました。
 
 ウチナンチューのナイチャーやシマンチューに対する複雑な心象も、じわじ
わ分かるほどに、色々な考え方や意見を聞くこともできました。二泊三日の時
間の中で最大限の現地理解ができたようには思っています。人材採用や育成の
企画立案の際の、仮説構造が取り敢えずは仮設程度には構築できたので、必要
に応じて、クライアント企業に提供して行こうと考えています。

 今号は『見知らぬ売り手』と題して、無意識に支配される売り手の行動につ
いて考えてみました。以前、第381話『見知らぬ語り手』では、如何に私達が
普通に話している自分自身をコントロールするのが困難であるかについて考え
てみました。今度はそれを敷衍して、販売の現場での人間のコントロールにつ
いて考えてみた内容です。決して知り得ない自分について、ご一緒にお考え戴
ければ幸です。本文に対するご意見・ご感想をお待ちしております。頂戴した
ご感想などへのお返事の目標納期は5営業日!!
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その386:見知らぬ売り手

「あ。大変申し訳ありません。本当に申し訳ありません」。
 若い保険営業の男性は、私に平謝りだった。尋ねられた生活設計について、
好い加減な人生観を語っていると、傾聴を叩き込まれているのか、彼はじっと
私の目を見て「なるほどですね」と頻りに繰り返す。

「なるほどですね」があまりに多い。「正直言って、頭悪いし、健康でもない
ので、まあ屑の様な人間ですよ」と私が言うと、案の定、彼は「なるほどです
ね」と応じた。
「そうかなるほど。あなたは私を屑のような人間と思ったのですね」。
 私が指摘したら、はっと気づいた彼は、そんなことは微塵も思っていないと
慌てて否定して何度も何度も謝罪した。多分、何も微塵も思っていなかったの
だろうと私は思った。

 早朝の鮮魚市場のど真ん中のスペースの“店舗”。ここで鮮魚を中心とした
食材を販売する仲卸業の社長から、社員の接客を向上させたいと相談を戴いた。
“店舗”の中で社員達は魚を捌き、貝を剥き、発泡スチールの箱を抱えて走り
回り、やたらに忙しそうにしていて、接客など合間の作業に過ぎないように見
える。通り掛かった人々に、「見て行ってくださいよ」と一声掛けるのを徹底
するだけで、販売機会は間違いなく増えると社長は言う。

 マナー研修や接客研修も大きな成果を生まなかったらしい。社員達は、挨拶
も声掛けもしていると自信を持って答える。彼らに悪気はない。ただ、彼らの
認識と現実は異なり、多くの人が“店舗”の周辺を素通りしている。

 ふと最近読んだ『脳には妙なクセがある』を思い出した。「自己認識と実際
の行動は実は全く別物だ」と説明する章がある。頭頂葉を刺激すると、該当す
る体のパーツを動かしたくなる。つまり、動かしたいという意志が生れる。一
方で、前頭葉にある前運動野を刺激すると、該当する体のパーツが実際に動く。
ところが、このように動かしても、被験者は体が動いたことを意識できない。
人間の意思も認識も脆弱で、当てにならない。「生き物は自分のことを自分で
は決して知りえない」と恐ろしい事実があっさりと述べられている。

 市場の社員達に忙しい現場から交代で何分か離れてもらい、予め皆で作成し
た接客チェックシートを使って、“店舗”の接客レベルをチェックしてもらう
ことにした。無残な結果が一ヶ月続いた後、徐々に社長が言う接客レベルに現
実は近づいて行った。

「結局、人間も生き物なんだよなあ。桑原桑原」と市場からの帰途、無意識に
呟いていた。
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次号予告:
 第387話 『先生の素性』 (3月10日発行) 
 米国の大学に留学していた頃、経歴を完全に詐称していた人物が教授陣に紛
れ込んでいたのが発覚したことがありました。その講師の講義に単位は認めら
れるかが議論になりました。「教える資格」とは一体何であるのか。真面目に
考えてみました。

(完)