025 静態視力

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経営コラム SOLID AS FAITH 第25号
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ご愛読ありがとうございます。第25号をお届けします。
 
 当コラムの発行も2年目に突入致しました。これからも中小企業の経営につ
いて、皆様により深く考えていただける文章を発行してゆきたいと考えており
ますので、お付き合いください。

 永らく予告してまいりました一周年記念号は、5日後の10月31日発行の予
定です。数号連続してお読みいただいた方なら、お楽しみいただける部分もあ
るのではないかと存じます。
(通常号のような経営に対する示唆などの要素は含まれていませんし、通常号
の数倍の長さですので、不要な方は、お手数ですが廃棄してください。)

 ご感想はお気軽にお寄せください。(返事確実です。)
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その25:静態視力

コンビニに行くと、当たり前のように、私より年上のサラリーマンが昼食の
弁当を買っている。この人は何歳のときに初めてコンビニで弁当を買ったのだ
ろうと考える。自分も妻について行く以外は、買い物にスーパーに行くことは
無くなった。高くても便利なところと、何かが不便でも「激安」のところを組
み合わせている。こんなことを始めたのはいつからだろう。

 知人の勤める会社にきた派遣の女子大生は、何かやりたいことを追求するの
に3社もの内定を蹴ったという。その近隣にあるアウトプレースメント会社の
清潔感溢れるコインロッカーのようなオフィスからは、つい数ヶ月前まで高給
を取っていた人が、受付の女性に見送られて職探しに出かけて行く。ハローワ
クでも仕事はもう見つからないらしい。職と人との単純明解な数あわせの時
代は遥か昔である。

 テレビで注意してみていると、円高に振れたときと円安に振れたときで、私
には全く同一に聞こえる理由をアナウンサーが読み上げていることがある。株
価の推移では余計のこと、同じ理由が色々な事象の説明に使われているような
気がする。私が、単純に無知なのか、それとも世の中が昔に比べ、一言や二言
では説明できないぐらいに複雑になったのか。

 景気は回復しているか。人々は財布の紐を緩めたか。そんな議論の背景には、
物価や失業率、為替レート、株式市場の動静、こんなお馴染みの指数が潜んで
いる。物心ついてこのかた聞きなれたこんな数字は一体いつできたのか。でき
た当初、一体何を目的に何を計っていたのか。

 貿易不均衡を糾弾する米国政府高官の資料には、シュワルツェネッガー氏が
日本でやかんを振り回し、冷蔵庫をブン投げて得た報酬は多分含まれていない。
定点観測の数字に一喜一憂することは止めたい。
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発行 MSIグループ(著者:市川正人)
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次号予告:職場を満たす「エーテル」(11月10日発行)
米国でのタイヤの事故のニュースを見るにつけ、経営のあり方が裁判で問わ
れることが多くなったのを実感します。ふと考えたことをまとめました。
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