270 毎日買物日記

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経営コラム SOLID AS FAITH 第270号
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ご愛読ありがとうございます。第270話をお届けします。

 前回の当コラムの挨拶文で、「余震が収束に向かっているように…」などと
書いたのに、むしろ震度5級の余震が頻繁に起こるようになりました。さらに、
「新宿の百貨店の高級ブランドショップが夜逃げしたように引き払って…」と
書いたら、発行日前後には、どのような経緯か売場が再開していました。地震
関連の事態は時々刻々と変化し、発行日の1?2週間前にタイマーセットする
文章では、現実の変化に追いついていないことが頻発して困ります。

 節電の範囲での経済活動盛り上げのために、人通りが激減した新宿の街で、
以前から欲しかったCDやDVDをまとめ買いし、いつもよりも高頻度で外食
をしています。経済の縮小があからさまに体感できる中で、雇用を守り、納税
事業者を少しでも多く維持することに貢献したいと思っています。
 
 PR欄には、とうとう5月開催の日程が明らかになった、会社の現場監督合
同会社主催の「経営者のココロをつかんで飯を食う!超実践塾」の情報を載せ
ています。宜しければご高覧下さい。
 
 今回の270話は、以前読んだ『「嫌消費」世代の研究』と言う書籍に描かれ
る買い控えの構造が、AIDMAからAISASへのプロセス変化で説明できるのではな
いかと、ふと気付いたことから、まとめてみたものです。本文に対するご意見
・ご感想をお待ちしております。頂戴したご感想などへのお返事の目標納期は
5営業日!!
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その270:毎日買物日記

「(みんなが欲しいと思うものが分からずに)外すとバカにされるから、流行
とかは追わないようにしている」。
「むしろ、無理してローンを組んでまで買う行為は、仲間からの非難の対象と
なる。「バカじゃないの」と罵詈雑言を浴びることになる」。

 売れない理由をバブル崩壊後、飽きもせず、経済不況に求める経営者が多い
のに、少なくとも消費財に関しては、買わない消費者心理を解明し、読者に突
き付ける『「嫌消費」世代の研究』(松田久一著)を読むと、学ぶことが多い。
バンドワゴン消費や見せびらかし消費と言う、本来消費に向かいやすい性向を
持つ筈の世代が消費に極めて消極的である理由を著者は、「消費欲望が、あま
りにも他者依存であるから」と結論付ける。

 購買に至るプロセスが、AIDMAからAISASに移行したと広告の専門書にある。
商品に対する欲望とその記憶がプロセスから抜け落ちて、検索と共有が加わっ
た。最早、自分勝手に商品を渇望する者も、購買するか否かを財布とパンフを
睨んで逡巡する者もいない。他者依存の傾向は、二つのモデルの相違点に既に
現出している。他人から認められないかもしれない買物を躊躇う人々。その他
人は何者であるのか、大変興味が湧く。

 新入社員の動機付けを目的として、先輩社員との交換日記を幾つかの新卒採
用企業に勧めている。その記録を分析する作業をクライアント企業で手伝った。
私の示した雛型に沿って、日記には「今日仕事上嬉しかったこと」、「今日厭
だったこと」、「今日分からなかったこと」の三枠に新入社員が書き込み、そ
の内容に先輩社員がコメントしている。嬉しかったことには共感し、厭だった
ことは慰め、且つ改善を図る。分からないことはすぐさま分かるように教え直
す。三か月から半年間、日記の交換を軸に、新入社員を育て上げる。

「集合研修で働くことの意義やできる社員像などを教え込んだ後が面白いです
よ」と、分析を終えて幹部が私に言う。集合研修の内容の浸透具合を測り、フ
ォローする先輩社員の意見に対して、新入社員が従っては離れることを繰り返
す様子が時系列に読み取れる。
「社内の先輩社員は、集合研修の内容を知っていて徹底しようとしますから、
一旦学んだ合理的な“真剣に働くことの意義”を疑問視する見解が、社外のど
こかから定期的に刷り込まれ直されるんでしょうね」と幹部は笑って言う。

 日記の「仕事上嬉しかったこと」は、概ね、新たにできることが増えたこと
か、誰かから褒められたことが書き連ねられる。新卒社員を採用する会社は多
い。いっそ、これらの会社の全てで、新卒社員の教育に交換日記を採用して、
交換日記に「今日買ったもの」の枠を設けてはどうか。社外の誰かからの意見
に拠る前に、購買をどんどん肯定すれば、消費はかなり上向くのではないか。
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次号予告:
 第271話 『組織の取組み』 (5月10日発行) 
 役員まで総動員で現場改善や社員育成の勉強会を開催し続ける或るクライア
ント企業で気付いた、煩雑な育成作業に取り組む人々自身が得られるメリット
について描いてみました。ご期待下さい。

(完)