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経営コラム SOLID AS FAITH 第222号
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ご愛読ありがとうございます。第222話をお届けします。
最近、少々本を読む量が少なくなっていると反省し、ゴールデンウィークの
幾つかのクライアントさんの案件がお休みになる日程に合わせて読む本を検討
しております。ソリアズの原稿の在庫もやや少なめになって参りましたので、
読んだ書籍の中からソリアズのネタになることが出て来ることを期待しており
ます。
今回の号は、取引のある研修会社の担当者から聞かされた「アセスメントの
仕事」について、考えたものです。私は独立してから、アセスメントの仕事を
したことがありません。需要は多いようで、且つ、人材管理には必須の作業で
あるらしいのに、今までその経験がないままに来たのを考えてみたら、至った
結論を文章にまとめてみました。本文に対するご意見・ご感想をお待ちしてお
ります。頂戴したご感想などへのお返事の目標納期は5営業日!!
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その222:査定不精
「おい。道具を落っことさないように気をつけろと何度言ったら分かるんだ」。
スプレー缶のような接点洗浄器が床にぶつかる音を聞きつけて廊下の主任が、
天井のレールに連結された移動梯子の最上段の私を見上げて叱る。18歳で電話
会社に入社して一年。交換機のメンテナンスを自分でできるようになった頃、
職人肌の技術屋の多い職場で、私は結構得意になっていて、電磁石で接点が動
作するリレーと呼ばれる部品が、数百もついた壁のような交換機が立ち並ぶ部
屋の中で、再配線や汚れた接点の洗浄を行なっていた。
機械は動作部分から損傷し始める。分厚い回路図を広げて、その損傷部分を
絞込む。論理回路の損傷部分の探索は、まさに論理的な推理と経験の積み重ね
で精度が上がる。しかし、私にその経験が十分に蓄積されることはなかった。
数年後、装置の電子化や通話信号のデジタル化が進み、ガチャガチャ音を立て
る部品は、チップが多数載った基盤に挿げ替えられていった。
CPUの診断で指定された故障基盤をただ取り替えるだけ。カチッと音がす
るように間違いなく差し込むだけの作業が「修理」となった。取り出された故
障基盤をダンボール箱に詰めながら、全国単位でなら膨大な数が発生する筈の
これらの基盤の行く末を訝った。「多少の調査とか分析はするだろうけど、基
本は殆ど廃棄処分だろ」と先輩が当り前のように言う。「いちいちリレーみた
いに修理してたら効率が悪いからな」。
研修プランナーの友人と話をしていて、最近暇だと言うと、アセスメントの
仕事なら沢山あって人手が足りないと言う。「つまり、企業の人材の質を評価
するということですね。その場の運用を手伝うというか行なうというか、そう
いう仕事」とのことで、やり方をマスターしたら、基本は誰でもできる仕事で、
月に連続数日間の拘束らしい。自分の仕事になる以上、そのサービスへのニー
ズや背景は知っておきたい。アセスメントの意味は査定。それほど査定が流行
っている中で、駄目な人材と査定された人物には何が待っているのか。
「セットで研修案件が売れることは少ないですから、組織的な問題には配置換
えとかで対応してるってことだと思いますよ。それ以外は、本人の評価に反映
させるでしょうし。ま、面接・面談用の第三者による材料って所でしょう」と
彼は説明する。
誰でもできるなら、報酬は安いに決まっている。低収入は構わないが、拘束
時間の長さは既存クライアントに影響が出る。
「アセスメントの結果もバラバラなら、聞く人も人それぞれな訳だから、その
後の展開の方が、アセスメント作業自体よりも面白いんじゃないのかな。特に
ウチのクライアントとかなら、替えようにも、替えの人がいないような零細組
織だし、面談で言って聞かせただけじゃ変わらない社員の方が多いだろうから
さ。スキルマップみたいなことやったり、風土改善したりとか。どうせやるな
ら、そっちがいいな」と私は言った。
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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと、より一層楽しめます。☆
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【MSIグループからのPR】
少々前のお仕事ながら、近況報告と致しまして…
去る2月21日(土)から22日(日)
北海道商工会連合会様主催の
『後継者育成塾in北海道』の
課題指導のお役目を果たして参りました。
20日(金)からの三日間の課程のうち、
自社の財務諸表などから
参加者各々が自社の経営課題を洗い出し、
改善策を案出するプロセスが、21日からの二日間の課題でした。
参加者の数人の課題作業に対して、
アドバイスなどをするお仕事ですが、
並み居る有名実力派コンサルタントの先生方に混じっての
柄にもない仕事で、
財務分析など(普段敬遠している分野ですが)、
私自身がとても勉強になりました。
当日、豪雪のため飛行機が飛ばず、
一番の新参若輩者が一番遅れて参加すると言う
恥ずかしい状態であったのに、
「市川さんの斬新な切り口を是非参加者に聞かせたいから」
と参加の機会を尚下さった、
中小企業のデューデリジェンスのプロ、後藤直樹先生に
心より御礼申し上げます。
財務面からの分析を元に的確にアドバイスする大先生方に混じり、
独り、「人誑し」事業者として、「組織と人」の観点から、
拙いながら、それなりにはモノを言えたとは思っております。
弊社の後継者育成支援のサービスは、以下のページをご覧下さい。
http://www.msi-group.org/MSI-4successor.html
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弊社代表のオリジナルブログが大幅更改!!
MSI?TALES
http://tales.msi-group.org/
今まで、一覧性がイマイチで、
閲覧者の方々には、ご不便をかけて参りましたが、
ブログの立上げを支援・指導戴いている方々のご尽力で
一覧性が大幅に向上いたしました。
●トップページには最新の記事を全文掲示し…、
●その他の記事は…
カレンダーや、カテゴリータイトル、そして、含まれる言葉など、
各種の方法で閲覧できるようになりました。
●タイトルの一覧も、従来の一ページ5タイトルから、一気に増量。
普通のブログを読みなれている方々から見ても、
一覧性、操作性が向上し、
やっと並みのブログに近づいたものと思います。
好評の映画評も50作を超えました。
是非、ご覧下さい。
注意:
今回のブログの大幅更改の結果、過去、ソリアズの本文表示などで使用され
ていたURLのうち、無効になっているものが発生しております。その場合に
は、大変申し訳ありませんが、該当ページの新URLをご確認戴くこととなり
ます。
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発行:「企業から人へのコミュニケーションを考える」
合資会社MSIグループ(代表 市川正人)
下のアドレスにご意見・ご感想を頂ければ幸いです。
bizcom@msi-group.org
このメールマガジンは、
インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して
発行しています。
(http://www.mag2.com/ )
毎月10日・25日発行 盆暮れ年始、一切休まず 足掛け10年目。
マガジンID:0000019921 (ナント、たった5ケタ)
★全バックナンバーはまぐまぐのサイトで掲示されております。
http://blog.mag2.com/m/log/0000019921
★弊社代表のコラムが色々満載。
ソリアズのバックナンバーも各号の全文が読める弊社ブログ。
http://tales.msi-group.org/?cat=2
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http://www.msi-group.org/SAF-index.html
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次号予告:
第223話 『不合理な難題』 (5月10日発行)
世の中には合理的な課題と不合理な課題があることを、飲み屋で知り合った
心療内科医の先生に教えてもらいました。ちょっとだけ、「なるほどなぁ」と
思って戴ければ幸いです。
(完)