548 凋落の淵

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経営コラム SOLID AS FAITH 第548号
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 ご愛読ありがとうございます。第548話をお届けします。

 今年もあと1ヶ月余りとなりました。商業施設や商店ではクリスマスの飾
りつけが目を引くようになりました。一方で通称武漢ウイルスの再流行が海
外との往来を再開した途端に始まり、観光地を抱える地域を中心に感染が拡
大しています。PCR検査で陽性なら交通事故で死んでもウイルスによる死亡
者とされる超水増し死亡統計で見てもなお、それほど悪性の疾病ではありま
せん。

 この冬はインフルエンザと通称武漢ウイルスの同時流行が危惧されるとニ
ュースでは言われていますが、どうも過去の情報を見る限り、これら二つは
ウイルス干渉を起こす可能性が高いように見えます。どちらかに感染するな
ら、より毒性の低い通称武漢ウイルスに感染した方が吉という風に考えられ
なくもありません。

 通称武漢ウイルスの蔓延以前から路上などで見ても日本人はマスクをして
いる人がかなり高い構成比で存在していました。弊社代表の市川も、東京の
冬の乾燥の影響を吸気が少しでも受けないように冬期間の外出の際にはほぼ
常時マスクをしていました。しかし、通称武漢ウイルスは空気感染や飛沫感
染はごく限られており、殆どが接触感染で広がっているように見えますので、
実質的にマスクは殆ど意味を成していないと考えられます。現実に日本が最
先端を行っているという下水中のウイルスから感染拡大状況を推定する技術
が成立するということは、呼吸器系にウイルスがあまり存在していないこと
の証左であるように思えます。

 いずれにせよ、今や通称武漢ウイルスは社会全体に影響を及ぼすような災
厄ではないことがほぼ分かり切って来ています。不安定な経済状況下、恒例
の年末大倒産ブームも後継者不足でさらに加速しています。世間の誤った認
識とは極力距離を置きつつ、着実に事業を固め発展させていくことが肝要で
す。

 今回お届けする『凋落の淵』は、最近漸く馬脚を現してきた感じのする
「日本もジョブ型雇用が必要論」について考えてみた内容です。例えば医師
とか科学技術者とか大工とか、そういった専門職ではジョブ型雇用は有効な
のは当然ですが、大学で言うなら文系人材が就くような多くの仕事において、
あまり有効なものではありません。元来ジョブ型雇用がデフォルトと言われ
る欧米で既に多くの短所が議論されているぐらいです。世間の「ジョブ型雇
用万能論」を検証してみました。ご意見・ご感想をお待ちしております。頂
戴したご感想などへのお返事の目標納期は5営業日!!

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その548:凋落の淵

 このパチンコ店チェーンの店長達は約半年近く掛けてプロジェクトを推し
進め、4大卒の新入社員を1年間で入口レベルの中間管理職に育てるためのス
キル・マップを策定した。教えなくてはならないスキル項目数300以上。完
成後、今までの場当たり的OJTしかない教育を排し各店でスキル教育を徹底
したら、懸案だった離職率は劇的に下がった。しかし店長達の表情は冴えな
い。スキルは良いが、“働く常識”が分かっていないと私に愚痴る。
 
「なぜ好き放題に有休が採れないのか」、「なぜ残業をしてでも仕事を片付
けなくてはならないのか」。入社したての頃の彼らが尋ねることさえ許され
なかった問いを新入社員達はしてくる。中でも最も答えに窮するのは「スキ
ル教育はなぜ押し付けられるのか」だった。

「あのさ。御社も含めて何社かクライアント企業があって、御社みたいに滅
茶苦茶に育成する会社もあれば、全然育成なんかやらずに、スキルは社員が
各自伸ばすのが当たり前っていう会社もあるんだよね。ここにいるみんなは
スキル教育のメニューが膨大で、次々と急かされて習得するのが理不尽だと
感じているって話だね。じゃあ、育成しない会社では何か起こるか教えよう。
スキルを習得するのは自己責任ってことだから、できないことについては容
赦なく評価が下げられるよね。そしてデキが悪いままなら早晩退職を迫られ
ることになると思うけど。で、みんなに聞きたいんだけど、スキル・マップ
にある項目以上のことを会社で誰にも急かされずに自分でマスターできるっ
てことをみんなは言っているのかな。それなら、もうスキル教育は要らない
と店長に俺から報告しておくけど」
 店長達から依頼された社員座談会の場で私が若い社員達に告げると、皆押
し黙った。

 ネットのニュース記事を見ていると、転勤を強制しない大手企業が増加し
ていると伝える記事があった。転勤するかしないかも本人の意思による選択
制。ジョブ型かメンバーシップ型か雇用の形も選択制になる。出社と在宅の
勤務日数割合さえ社員が選べる企業が出てきているという。そうまでしなく
ては社員が入社してくれないということらしい。

 社員に至れり尽くせりの働き方。しかし、そのような傾向の人事制度には
大きな陥穽が存在すると記事の書き手は指摘している。従来の本人には想定
外の定期的な異動による働き方の変更は、社員の新たな環境に適応する能力
を育んだ。異動先には多様な人との遭遇や多様な仕事の経験が待ち受け、そ
れに向き合うことで、自分の想定していなかった強みや能力を発見する機会
がもたらされる。それらがすべて失われるのだと。
 
 どこにも安寧が見つからなくなるVUCAの時代。自らの働き手としての価値
を自ら管理していかねばならない選択肢。それを選ぶ人々を見つめる人事担
当者の冷徹を想像する。
 
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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと、より一層楽しめます。☆
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『萬屋日和』 「会社の萬屋 企画改善請負本舗」からのPR

「会社の萬屋 企画改善請負本舗」の奥田美幸です。
先日、飲食店のクライアント様の幹部研修の一環で、
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『萬屋のもっと深く愛してい』第45回_生体認証(指紋認証)

近年注目されている技術の一つである「生体認証」をテーマに取り上げてい
ます。生体認証は顔や指紋などの生体情報を使って本人を識別する仕組みの
ことです。4回目となる今回は、代表的な生体認証の一つである「指紋認証」
について紹介したいと思います。

指紋認証は、指紋の模様から個人を特定する仕組みです。まず、センサーで
指紋を読み取り画像データとして特徴を分析・登録します。認証時も同様に
センサーで指紋を読み取り、その特徴を登録されたものと比較して一致した
ら本人と判断します。指紋は人によって模様が異なるため、他人の指紋で本
人認証されてしまうケースはほとんどありません。そのため、第三者にロッ
クを解除されるなどの不正利用のリスクをパスワードなどによる認証よりも
軽減することが可能です。さらに、認証のための機器もあまり場所をとるこ
ともなく設置できることや、導入コストが低いというのが大きなメリットと
なります。

スマートフォンやPCの画面ロックの解除に用いられていることも多く、顔認
証と並んで、もっとも身近な生体認証となっています。顔認証の場合はマス
クを外したり、明るい場所にいたりしないと認証できませんが、指紋認証は
マスクをしている状態でも、暗い場所にいても利用しやすいという特徴もあ
ります。

他の事例として、企業での入退室の管理や、日本の国際空港における出入国
審査のためのゲートで指紋認証が導入されています。

メリットが多く有用に思える指紋認証でも、以下のような場合は、指紋の登
録が難しかったり、認証精度が低下してしまったりすることがあり、注意が
必要です。
・指が水や汗などで濡れている
・指が乾燥している
・指にハンドクリームなどの脂が付着している
・お風呂上りなどで指がふやけている
・指に傷がついている

また、機器に接触する必要があるため、非接触型のものと比べるとあまり衛
生的ではありません。導入時には、衛生面での配慮も必要かもしれません。

このテーマについてさらに詳しいご説明が可能です。
ご希望の方は萬屋までご一報ください。
contact@kaisha-yorozuya.support

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【MSIグループの仕入完了報告(抜粋)】

■『映画を早送りで観る人たち…』 稲田豊史 著
■『刷ったもんだ! 1』 染谷みのる 著
■『これでいいのか北海道 道民探究編』 昼間たかし・鈴木ユータ 編
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発行:「企業から人へのコミュニケーションを考える」
 合資会社MSIグループ(代表 市川正人)
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次号予告:
 第549話 『続・終着駅の風景』 (12月10日発行) 
 日本経済の停滞が激しいと言われ、「日本はもうダメだ論」をよく耳にし
ます。第353話『終着駅の風景』に続き、経済学者飯田経夫の書籍を読んで
日本の経済成長について考えてみました。

(完)