191 猟師の常識

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経営コラム SOLID AS FAITH 第191号
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新年明けましておめでとうございます。第191話をお届けします。

新年が明け、この号が届く頃には、読者の皆様も既に始まっている日常にど
っぷりと漬かり直しているかと存じます。お仕事によっては、成人の日の連休
目前と言う方もいらっしゃるでしょうか。本年も旧年同様のご愛読を賜りたく、
平にお願い申し上げます。

ここ最近の発行部数を列記して見ると、ほんの僅かですが、読者数が毎号増
加していることが分かりました。サーバのエラーなどで廃止扱いになったアド
レスを、まぐまぐのシステムが自動的に削除するタイミングで、一気に読者数
が下がることもあります。いつまで続くか分からないトレンドではありますが、
少なくとも、どなたかがこのメルマガをご紹介下さっている結果と考えられま
す。心より御礼申し上げます。

昨年年末は、私が通った大学のある町に(車で5時間程度と、現地の感覚で
は)ほど近い米国オレゴン州の片田舎の町で、4日間ほどを過ごして参りまし
た。色々と気づいたこともありますので、今後のコラムのネタなどとして、拙
い気付きを紹介致したく存じます。

さて、今年初回の号は、小泉八雲の名作をモチーフに、経営コンサルタント
ではなく、下請業者としての自社の仕事のあり方について考えてみた内容です。
推敲段階で読んで戴いた方々からもかなり好評で、まとまりの良い文章に出来
上がったように思います。お楽しみ戴けましたら幸いです。本文に対するご意
見・ご感想をお待ちしております。頂戴したご感想などへのお返事の目標納期
は5営業日!!
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その191:猟師の常識

『標題の件ですが、再三申し上げております通り、「先生」の呼称は、正直申
しまして、当方といたしましては、不快・不愉快を禁じ得ません。再三申し上
げて、なぜ、ご理解賜れないのか全く理解できません』と言う文章から、説明
に移り、
『よって、私は、「先生」などと決して呼ばれるわけには行かないものと思っ
ておりますし、そのように私を呼ぶ方は、詰まる所、私の仕事への姿勢や仕事
のあり方をご理解いただいていないものと解釈せざるを得ません』とまとめ、
『長くなりましたが、以上、お含みの上、「先生」では決してない請負業者市
川と、例えば、会社に来る、コーヒーメーカーのコーヒー豆補充担当者や、足
拭きマット交換担当者、さらには、コピー機のトナー交換担当者などと同様の
お付き合いを末永く賜れますようお願い申し上げます』とメールを締め括る。
小料理屋で会って、高く評価して戴き、仕事を貰うことになりかけている相
手の副社長に向かって送信した。

何かに資する。何かを使命とする。そんな高邁な思想とは無縁の稼業だと思
っている。志も情熱も理念もない。本を書きたいとも、自説を打ち立て知らし
めたいとも思わない。理論、理屈、あるべき論、トレンド。それらとは離れた
所に、中小零細企業の「現実」の一部は間違いなく存在する。その組織経営に
良くも悪くも経営者の人間性が投影するが故の泥臭い問題は山積する。それら
に真っ向向き合うだけの請負作業である。

昔、ある山村の寺に夜毎、普賢菩薩が眩い光と共に光臨し始める。和尚はそ
れを有難く拝み、食べ物を運び込み寺の生活を支える村人の中の一人、猟師に
この事実を告げ、一緒に拝み功徳を得るよう薦めた。その夜、和尚、小僧、猟
師の三人が待つ前に果たして六本の牙を持つ白象に載った普賢菩薩が現れる。
猟師が立ち上がり、普賢菩薩に矢を放つと、大音響と共に普賢菩薩は消え、残
った血痕を辿ると、人をたぶらかす力を得た古狸が死んでいた。猟師は静かに
言う。
「わたしは、無学の猟師で、殺生を生業としております。命を奪ることは、仏
さまの忌われるところです。それなのに、どうして、普賢菩薩をおがむことが
できましょうか」。
小泉八雲の『常識』と言う私の大好きな話である。

殺生を繰り返し、獣の血に手を染め、皮を剥ぎ、臓物を引きずり出す生業。
猟師は自らの生業故に、御仏を見ることも叶わず、悟り清らかな生活を送るこ
とはないことを知っている。それでも、猟師は獣の命をひたすらに奪い続ける。
その生業が人様から求められ、そして自らを生かしていると知っているからで
ある。
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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと、より一層楽しめます。☆
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【MSIグループからのPR】

弊社サイト 新設ページのご案内

正月休みを利用して、1ページ2時間以上を費やして、完成しました。
以前の『中小零細企業の差別化の実践』シリーズ3ページを超えて
合計4ページのシリーズもの。
総投入時間8時間の力作です(我田引水で申し訳ありません)。

題して、
『典型的中小零細企業の営業機能改善』!
漢字が多く、「の」を「的」に置換すると、中国語になり恐縮です。
昨年多かった営業組織の改善に関わる仕事の内容を
大まかにまとめたところ、このような結果になりました。

まだ、ページ相互の移動のリンクもなく、
推敲も十分ではありませんが、
「なるほど」と頷いて戴ける内容が必ずあるかと存じます。
中小零細企業の潜在力と限界を強く意識した内容となっています。
是非、ご一読下さい。

既存ページの
『営業基本定着』のページの子ページとして位置づけてあります。
http://www.msi-group.org/MSI-4sales.html

新設ページ
第一弾:『典型的中小零細企業の営業組織の想定』
http://www.msi-group.org/MSI-Sales-Strategies-vol1.html
第二弾:『中小零細企業の営業組織の改善の方向性』
http://www.msi-group.org/MSI-Sales-Strategies-vol2.html
第三弾:『中小零細企業の営業組織の顧客満足向上』
http://www.msi-group.org/MSI-Sales-Strategies-vol3.html
第四弾:『モデル的中小零細企業の営業組織の段階的改善』
http://www.msi-group.org/MSI-Sales-Strategies-vol4.html

いつもの通り、文字量が多く、内容も濃いものとなっております。
プリントアウトしてのご一読をお勧め申し上げます。

※文字校正を適宜反復する予定です。
徐々に内容が改良されることもございます。
お手数ながら、時々のお読み返しを賜れれば幸いです。

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発行:「企業から人へのコミュニケーションを考える」
合資会社MSIグループ(代表 市川正人)
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次号予告:
第192号『付加価値の実技』 (1月10日発行)
「高い買い物を自分自身が楽しめるようにならないと、付加価値作りを社員に
教えることはできない」と私に叱咤下さるクライアント企業の社長がいらっし
ゃいます。この当り前のようなそうではないような意見について考え込んだ内
容をまとめてみました。ご期待下さい。(完)