136 危機中毒

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経営コラム SOLID AS FAITH 第136号
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ご愛読ありがとうございます。第136話をお届けします。

早いもので、今年ももう10月が近づいて参りました。このコラムを数年に渡
ってお読み戴いている読者の方にはもうお分かりかと存じますが、6周年記念
号の準備に掛からねばならないことに、つい先日思い至りました。幾つかの寄
稿と最近の弊社の動向などを組み合わせて簡易なものを、恒例で10月末日に発
行しようと考えております。

今年は例年以上に段取りが悪く、寄稿をして下さる方を募っている時間もな
くなってきました。私の周辺の方々には唐突に寄稿をお願いすることがあるか
と存じますが、その際には、何卒、快くご協力の程をお願い申し上げます。

さて、リスクマネジメントと言う言葉の流行は一段落した感がありますが、
経営の本質は各種のリスクを如何に管理するかに他なりません。そこで、経営
規模と経営リスクに関して最近考えたことをまとめたのが、今回の号です。ご
意見・ご感想お待ちしております。頂戴したご感想などへのお返事の目標納期
は5営業日!!
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その136:危機中毒

大学生にオフィスを始めとする職場での働き方を考えさせるための『比較オ
フィス論』なる一連の講義を大学で急遽行うこととなり、久し振りに留学時代
に読込んだ組織心理学の教科書を捲ってみている。ミンツバーグによる組織の
五大分類の最初は「シンプル・ストラクチャー」。一人の人間が自分の手足と
なって働く者達を直接指揮する形態である。

読んでは、なるほどと頷く。5つの組織形態の中で、最も機動性が高く、変
化に柔軟に対応できる。一方、結局は指揮者に万一のことがあれば大変なこと
になるばかりか、個人の判断に左右されるリスクも非常に大きいとある。事例
解説に進むと最初に登場するのは中小零細企業全般。次ぎは経営危機に陥った
中堅規模企業であった。テレビの経営関連番組に紹介される企業再建には、確
かに“再建のプロ”の個人的活躍が描かれている。

大手企業は機能毎に分社化を進め、機動性を高めていると言う。証券化など
に登場するSPCも、人員整理に使われるPEOも結局は中小企業作りをする。
M&Aで後継者難の中小零細企業を買い集めている企業もある。それよりも遥
か昔から、グループ会社を多く抱える企業も多々あれば、コングロマリットな
どの言葉もある。大手企業の小さな組織への希求は、私の知る限り、零細企業
の規模拡大の熱意よりも強い。

「社員の危機感が全然足らないんだよな。これがなきゃ、零細企業なんか、も
たんだろう。ウチなんか、ボヤーっとしていると、すぐ消えて無くなってしま
うぞ」と、知り合いの社長が、危機感を醸成するための研修企画を私に依頼す
る。

世の親達が子供に「安定している大手じゃないなら、そんな内定は蹴りなさ
い」と未だ教えて、ニート増大に一役買っている。中小零細企業は正に、危機
感を強く抱かねば維持できない組織。経営危機に瀕した時に取らざるを得ない
組織形態。大手企業は、数々の不安定要因のリスクに対処するために、中小零
細企業が規模を拡大した結果の姿。一旦安寧が訪れると再びリスクある中小零
細企業に回帰するらしい。

ローリスクはローリターンしかもたらさない。ハイリスクは、うまく扱えた
時のみ、ハイリターンをもたらす。失敗すれば、リターンどころではなくなる。
「経営とはリスクを飼い慣らすこと」とどこかで読んだ。一つのリスクを飼い
慣らすと、もっと高いリスクを飼い慣らしてみたくなる。

世の中の親達には知られていないようだが、「経営とはリスクの飼い慣らし
に耽ること」であると、講義の資料準備をしていて思い至る。
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次号予告: 第137号 審美の芽生え(10月10日発行)
経営者の経営スタイル・経営方針は様々です。長年経営に臨んできた経営者
には独自の経営観があるようです。それは、経営に関する独自の美観と言替え
ることができるかもしれません。その美観に関して考えてみました。ご期待下
さい。(完)