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経営コラム SOLID AS FAITH 第117号
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ご愛読ありがとうございます。第117号をお届け致します。今年もあと一ヶ
月になりました。北海道では雪が本格的に降り始めています。皆様、如何お過
ごしでしょうか。
私が大学から「学生の離職率を下げる教育をして欲しい」とのご依頼を戴き、
講義を企画開始したのが4年前ですが、最近は、中小零細企業の経営者や幹部
の方から、離職率低下への取組みについて意見を求められます。採用した新卒
者の半数以上が半年を待たず辞めてしまうケースなど状況は深刻なようです。
そこで、「新卒者の育成と動機付け、そして、定着には何をすべきか」をま
とめたレポートを作成致しました。本気に実行しようとする方々向けの、受容
れ前2ヶ月以上の準備が必要な、金のかからない「本気の対策」をまとめてあ
ります。詳しくはPR欄をご覧下さい。年末年始のお休みにじっくりご検討い
ただければ良いかと存じます。
さて、今号はヴィジョンのある会社の幹部達にとって、ヴィジョンはどれほ
ど有用性の高いものであるのかを考えてみました。ご意見・ご感想お待ちして
おります。頂戴したご感想などへのお返事の目標納期は5営業日!!
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その117:体感と会得
「そうなんだよ。あの会社のポリシーは凄いんだよ。やっぱり知っていたか。
勉強熱心だね、市川君は。本にもなっているからね。それを読むと、歴然と良
い会社の条件が分かるよね。ビジョナリー・カンパニーと言う奴だよ。僕もあ
の会社にいて、本当に色々学ばせて貰ったよ。やっぱり、組織としてのミッシ
ョンを持つってことは重要なんだよ」と、外資の有名企業から、経営再建を期
待されて転職して来た辣腕マネージャーが、窓から遠くを見つめながら言う。
「ああ、ミッションですねぇ。やはり、社内の雰囲気は全然違うものですか。
具体的に何が違うんでしょうね」などと、私は試しに聞いてみる。
「そうだなぁ。例えば、セクハラは厳禁なんだよ。そう言うポリシーでさ。あ
とは、誰でも会議では自由に発言できるルールとかね」と幾つもの事例が挙げ
られる。
このマネージャーは、数ヶ月を経て実績を出せず、元の会社の関連会社に転
職して去った。最近、この手の人物と知り合う機会が増えている。ふと疑問が
湧く。彼らの信奉するポリシーは、彼らが優秀だから社内に成立し維持できた
のか。それともポリシーある風土だから有能なマネージャーが発生し得たのか。
世に社是・社訓を掲げる会社は多く、社員に暗誦を強いる会社も多々ある。
会社の経営方針や価値観、実現すべき顧客の利益など、全社員に浸透した方が
良いに決まっているので、あらゆる手段を講じることに全く異論はない。しか
し、会社の日常の隅々に、社員の言動の隅々に、社是・社訓が浸透しきった会
社には、残念ながらお目にかかったことがない。組織が成長し、社内に取り散
らかった選択や決断に大きな矛盾が生じないよう、抽象化を重ねて、経営者が
自らから捻り出した言葉の枠が、社是・社訓の実態ではなかったか。有能なマ
ネージャーと言えども、被雇用者。ポリシーを体感していただけなら、部下に
その意義を教えることはままならない。
10年近く昔、ドイツ系企業の日本法人に、私は未経験でマーケティング担
当者として入社した。入社後数ヶ月の時、会議で来日中の幹部から「君の企画
にはジャーマン・スピリットが感じられない」と英語で怒鳴られた。これがコ
メディ映画なら、「大和魂」とでも字幕が入るだろう。この会社でマーケティ
ング実務は体得できたと私は思っている。しかし、優れたジャーマン・スピリ
ットを社内で体感することがなかった私は、今お世話になっているクライアン
トにジャーマン・スピリットを説くことはない。
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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと一層楽しめます。
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関東圏・札幌近郊の社長様に緊急告知!
来年こそは、諦めていたことに挑戦しませんか?
「新卒の育成と定着」、そして、「社員の手による課題解決」
実績に基づくノウハウを提供します。
注)以下の情報は、中小零細企業の経営者(具体的には役員以上、及び、後継
予定者)の方々を対象としております。資料のご請求にあたり、それ以外のお
役職の方は、前述の立場の方の御名義でお申込み下さい。
☆1 新卒社員を入れて、半年やそこらで辞められると、
どれほどのマイナスが発生するかお考えになったことがありますか?
来年4月に入社の社員から、キッチリ、モトが取れるように、
育成・動機付け・定着を図りましょう。
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きちんと結果の出る方法を中小零細企業経営者の皆様にお教えします。
お教えする方法:
まずは「新卒定着作戦発動検討中」とのタイトルで、会社名・業種・御役職・
ご氏名をお書き添えの上、メールにてご連絡下さい。1?2度のメール往復の
上、御社に参上し、実現に向けての意見交換を致します。その際に弊社特製レ
ポート(全60ページ以上)を持参致します。
bizcom@msi-group.org
☆2 社員のやる気を引きずり出し、
経営の課題を社員の手によって、解決させましょう。
「業績はまあまあだが、経営の手詰まり感がある」
「社員に覇気が感じられず、昨日の延長に今日も明日もある感じがする」
などのお気持ちになった経営層の方に、お奨め致します。
営業改善(売上向上、リピート率向上など)、
社員採用、社内の研修の企画と運用、
展示会出展準備とその後のフォローなどなど、実績多数。
これらの“課題”解決を社員の皆さんの手で、
きちんと達成できるようにします。
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● 社長様の意向が反映します。
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社員の方々が自ら出します。
その結果、単純な課題解決の結果のみならず、
“できる”実感を社員の方々が共有します。
詳細は
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ご連絡の方法:
まずは「社員勉強会検討中」とのタイトルで、会社名・業種・御役職・ご氏
名をお書き添えの上、メールにてご連絡下さい。弊社特製「社員勉強会を考え
る」をメールにてお送りし、その後、ご訪問の上、御社の状況のヒアリングを
実施致します。
bizcom@msi-group.org
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発行:
「企業から人へのコミュニケーションを考える」
合資会社MSIグループ(代表 市川正人)
下のアドレスにご意見・ご感想を頂ければ幸いです。
bizcom@msi-group.org
このメールマガジンは、
インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して
発行しています。
(http://www.mag2.com/ )
毎月10日・25日発行
盆暮れ・年始、一切休まず 創刊から足掛け6年目。
マガジンID:0000019921 (ナント、たった5ケタ)
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※※ 弊社 新ホームページ 改善計画進行中 !! ※※
弊社のホームページが移転致しました。新しいURLは…
http://www.msi-group.org
先の5周年記念号でも説明致しました通り、現在ホームページ改善計画を進
めております。現在のページはかなりバージョンの古いホームページ作成ソフ
トとテキストエディタを使っての手作りで、現在主流のブラウザで見ると、
○ ページが画面に収まりきっていない
○ 改行が崩れ、フレームに収まっていない、など
そこここに不具合が発生しております。
ホームページ作成ソフトも新規に購入し、スタイルシートも学び、SEOの
初歩も齧りと、色々準備をしております。多少の改善結果にご期待下さい。
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っしゃる様子です。当メルマガは毎月10日・25日に休まず発行しております。
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次号予告: 第118号 官軍のいきさつ (12月25日発行)
企業のコンプライアンスと言うものが問われていると言います。企業倫理や
合法性、その他。経営の分野でも“正義漢”らしき人がテレビなどで多く発言
しています。今年最後の号は、企業倫理に関して考えてみました。異論のある
方も多い内容とは存じますが、ご堪能戴けましたら幸いです。(完)