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経営コラム SOLID AS FAITH 第39号
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ご愛読ありがとうございます。第39号をお届けします。
「情報化」、「情報化」と騒がれるようになって久しい昨今、呑気に構えてい
る者は愚か者扱いするような、ジャーナリズムやＣＭの論調が横行しています。
新聞を毎日読む習慣のない私などは、情報に取り残された人間ということにな
ります。
ある経営者に指摘されて以来、情報を平たく定義すると、「その受け手の行
動に変化を生じさせるすべてのもの」ではないかと私は考えています。この定
義によると道端のタンポポを見て衣替えをするのも立派な情報ということにな
ります。
今号は、前回の号のテーマ、情報化への投資から、多少趣向を変えて、中小
企業にとっての経営情報について考えてみました。お楽しみ下さい。
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その39：脅迫性収集癖
私が知るあるキャリアウーマンは、「家事をするばかりで、世の中のことを
知らない母のようになりたくない」と言う。別の女友達は、「結婚して以来、
子供の面倒で疲れきっている姉を見るとぞっとする。自分は社会に乗り遅れた
くない」と言う。男性サラリーマンのある友人は、「カミさんは何も分かって
いないヒトだから」などと言う
世の中や、社会は時々刻々と変化する。彼女達は、化粧や食事の時間にテレ
ビを見、満員電車で新聞を読む。彼は職場でパソコンの画面を睨み続ける。
事件が起きると、誰かが通報したり、噂したりする。ある店舗に新商品が入
ると、リリースが流れ、新聞記者の耳に届く。客が噂をはじめる。テレビのニ
ュースに出る。インターネットに書きこむ連中が現れる。そこここで話題にな
る。テレビも再び騒ぐ。今度は週刊誌の記者が書きたてる。評論家が話す。本
になる。３ヶ月後か一年後に統計に組み入れられる。彼や彼女が追いつきたい
世の中や社会は、彼や彼女が知る頃にはさっさと先へと進んでいることだろう。
中小企業の後継者と話をすると、三人に一人は、自社の情報化が進んでいな
いと言う。そこで、このような問いを投げかけてみる。「現在、御社の経営判
断に必要な情報を社長様はどのように集めているのでしょうか」。多分、必要
な情報の１割もプリントアウトからは出てこない。新聞からも２割は出てこな
い。
文字に、映像の形になった社会や経済は過去のものである。現在の「社会」
も「世の中」も今眼前で展開されている。
北関東の天気予報を見て、野菜を買いに走る主婦を知っている。近所のコン
ビニまで散歩してくるだけで社会が見えるという経済学者がいる。そして、多
分、中小企業経営において、紙やら画面やらの「情報の形」を増やしても、そ
れほど役に立たないのではないか。
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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと一層楽しめます。
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＜二周年記念ミニ特集号準備中！＞
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次号予告：日常の透析（６月10日発行）
路上で歌っている若者をよく見かけるようになりました。日常と非日常の境
目について考えたことをまとめてました。
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著者近況：
札幌市で開催されるヨサコイソーラン祭りに、昨年に続いて参加します。大
の大人を指して、「踊り手」ではなく、「踊り子さん」と呼ぶこの変な祭りに
参加するための練習で、ダイエットとクライアント開発を目指しています。Ｂ
?ＦＬＡＰと言うチームにいます。この祭りをご覧になる方は、是非、私の参
加チームも覗いてやってください。