376 続・面白くなる設定 =これからの生活=

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経営コラム SOLID AS FAITH 第376号
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ご愛読ありがとうございます。第376話をお届けします。

 久々の大型連休を如何お過ごしになりましたでしょうか。
「シルバー・ウィーク」と言う呼称は、敬老の日とは関係なく、「ゴールデン
・ウィーク」との対比で付けられたものと聞きました。もし、そうであるなら、
「シルバリー・ウィーク」でなくては、単語が対称になっていないように感じ
ます。

 長らく続いた、創刊以来最長の7話シリーズ『これからの生活』も漸く最終
話に辿り着きました。炎上ネタ満載でしたが、少なくとも現状強烈な批判のメ
ールを頂戴することも無く、ここまで来ることができました。批判のメールど
ころか、号によっては、「良くぞ言ってくれた」との絶賛を対面で頂戴するこ
ともありました。

「社会不安のために少子化が進んでいる」や、「女性の社会進出を進めれば、
日本経済は持ち直す」などなど、どうも世の中の言説が根本からずれているよ
うに感じられることが私には多々あります。そのような違和感を細かいテーマ
に分けてまとめたシリーズです。これらの私の考えをこれからは口で語るので
はなく、「ブログを読んで戴ければ、お分かりになると思います」と言える状
態になりました。

 シリーズ最終話は『続・面白くなる設定』と題して、シリーズ全体を振り返
ってみた内容となっています。第27話『面白くなる設定』が発行されたのが
2000年11月。約15年を経て、今の日本経済における女性の立ち居地をまとめな
おしてみた形となりました。お楽しみ戴ければ幸いです。本文に対するご意見
・ご感想をお待ちしております。頂戴したご感想などへのお返事の目標納期は
5営業日!!
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その376:続・面白くなる設定 =これからの生活(7)=

 行きつけの飲み屋で女性ライターとソリアズのシリーズ『これからの生活』
について話していたら、私が講師を務めるママさん起業塾の話題になった。起
業して数年経った頃、この類の業種ではあまり見ないらしい、私の事業ドメイ
ンやら、職人的仕事の進め方などに関心を抱く人が何人か現れ、その考え方を
説明する通信教育を何回か行なった。その内容をベースに弟子と称する人々に
も実践の場で仕事の進め方を学んでもらったことがある。
 
 元弟子の女性が結婚し子供も設け、中小零細企業の経営支援をする仕事と育
児が両立しやすいと、周囲から見られるようになり、自分の体験をベースに、
育児をしつつ、自分の過去のスキルを活かしたに独立起業の形を“ママさん”
を教える塾を開いた。私はその8回1コースの講座の講師役を一部務めさせて
もらっている。よくソリアズを読みこんでいる女性ライターは、如何にも挑戦
的な目をして言った。

「ママさんに独立起業の仕方を教える塾って、なんか市川さんの考え方に合っ
ていませんよね。なんでしたっけ。かなり昔の号で。あ、『面白くなる設定』。
あれで、女性は家事をするのがデフォルトだっていうような話がありましたよ
ね」。
 
 高度成長期に核家族化が進んで、家に大人が夫婦二人しかいなくなった。私
は子供をきちんとまともな人間に育てることが、中長期的にその家族にとって
為すべき未来への最大の投資だと確信している。大人の誰かがその任に当たら
ねばならない。しかし、消費の質も経営の質も上がる一方の、世界で比肩する
ものない高質な経済を持つ日本で、一定のスキルの蓄積なく働くことは、トー
タルの収入減に直結する。

 畢竟、出産を機に一旦は企業の場を去らねばならない女性が家事育児を受け
持つ方が、継続的に勤められ、長く職業能力を連続的に蓄積させ得る男性がそ
うするより経済合理的だ。そして、生物学的にも、メスは生物の本来の姿で、
種の保存がその最大の目的。オスはその目的達成のための手段であり、使役さ
れる存在でしかない。生物種としての設計上も、夫が外で仕事、妻が家事育児
をするというのが妥当なのだ。そんな説明を私は縷々伝えた。

「なるほど。危険な思想ですなぁ。それで“デフォルト”ってことですね」と
彼女は笑う。

「育て手が多くて、柔軟に働ける体制で交代とかできれば、何の問題も起きな
いよね。兄弟が多くて上の子が下の子を育てるケースもあるだろうし。大体に
して、家で働く自営業とか棲み込みなら、ほぼ問題解決だし。そして、例の職
業能力の蓄積も、凄いレベルに達しているのが妻の方なら、出産明けからバリ
バリ働く方が、経済合理的でしょ。詰まる所、三世代ぐらいの一族郎党が職住
接近してれば、問題は大幅緩和だよ。それを大人二人以下の単位で無理に金で
解決しようとするから面倒な状況になる」と私は説明した。

「昔帰りだよねぇ。で、仕事・家族・教育とか、そう言うのの今の構造に隙間
を作るママさん塾かぁ」と彼女がにやりと笑うので、私もにやりと笑い返した。

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16周年記念特別号発行まで、あと一ヶ月余り!
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次号予告:
 第377話 『集団の平衡』 (10月10日発行) 
 社会の中で格差が広がっているとよく言われます。しかし、実際に行ったこ
とのある他国数国に比べても、日本社会の格差は非常に小さいものと思えます。
格差の将来を考えてみました。

(完)