341 Nの考察 =ワン・エイトゥス・ワンダー=

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経営コラム SOLID AS FAITH 第341号
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 ご愛読ありがとうございます。第341話をお届けします。

 東京では桜の季節も終わり、消費税が8%になった影響についての話題がそ
こここで耳に入るようになりました。皆様は如何お過ごしでしょうか。32年間
続いた『森田一義アワー 笑っていいとも!』がとうとう最終回を迎えたことが、
この時期の私の最大の関心事です。

 今年51になる私は、18で当時の電電公社に就職して、北海道の片田舎の電
話局で働いていました。その年に始まったタモリの新番組を毎日決まった昼休
みの時間によく見ていました。「いいともぉ!」は局内でもすぐ流行りだしま
した。電話修理に行った工事担当者が、原因不明の故障が自然に復旧してしま
い、再発したらまた訪問すると言うことになった際、お客様から「また来てく
れるかな?」と聞かれて「いいともぉ!」と応じたなど、今では懐かしい出来
事です。
 
 既に『金曜10時!うわさのチャンネル!!』や『今夜は最高』で、タモリの天
才的な独自の芸とその考え方に惹き込まれていた私には、昼の時間に出てきた
タモリの異様な雰囲気がとても気になっていたのを思い出します。尊敬する人
を尋ねられてタモリと答えていた時期もあります。既に数ヶ月前に原稿が完成
している第345話『原材料表示』はタモリについて言及しています。三月末日、
有楽町を歩いていたら、号外が配られていました。きちんと保存しておきたい
と思います。

 今号はシリーズ『ワン・エイトゥス・ワンダー』の最終回です。今回は社員
が行なう勉強会の参加者数について考えてみました。末尾二段落の一緒の文章
が続くのも今回が最後です。是非、三話まとめて読み比べてみてください。本
文に対するご意見・ご感想をお待ちしております。頂戴したご感想などへのお
返事の目標納期は5営業日!!

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その341:Nの考察 =ワン・エイトゥス・ワンダー(3)=

「いや。これ、どう考えても無理だって。こんな細かい作業を柱上でできる訳
ない」。
 30年近く前の私は、某電話会社の巨大な研修センターの実習室で同じ班のメ
ンバーと嘆息していた。光ファイバ作業の実習。簡易な顕微鏡のレンズの下に
は左右両方から伸びた光ファイバの端面。それらの位置をねじで調整してぴっ
たり合わせ、レーザー照射で融接合する。光ファイバは髪の毛より細い。段ず
れなく、完全に端面を接続させなければ、そこで光信号が減衰する。接合を三
度重ねて、要求された長さを作り、教官に手渡す。教官は無言で手際よくその
光ファイバ内の光信号の強度をチェックする。私の班は何度やっても合格しな
い。机上の作業でも合格しないのに、電柱の上で行なう本来の作業がまともに
できる訳がない。人々の大切な言葉を載せた光が電柱の上で伝達を重ねるごと
に微かになっていくのだと、教官が何度檄を飛ばそうとも、私の技術は及第点
にならなかった。
 
 或る社長が、営業担当者のトーク改善を目的にした勉強会をしたいと相談を
して下さった。営業担当者は総勢30名。エリアごとに4つの課に別れている。
課長が4名居て、その下にリーダーが各々1、2名居る。課長クラスを集めて
トークを作らせると社長は言う。課長・リーダー・一般営業担当者を各々一名
ずつ各課から集めて、シャッフルしつつ、トークを作りたいと私が言うと、社
長は全く訳が分からないと言う顔をする。
 
 できる人間が作ると、できない人間ができないトーク・マニュアルができる。
その内容が組織の縦の流れの中で、幾重にも伝達され、さらに、全員にマスタ
ーされるのは、限りなく不可能に近い。ならば、トーク・マニュアルを作る工
程に、一般営業担当者を組み入れて、レベル調整をすると同時に、習熟も迫れ
ば、後の伝達回数が確実に減る。

「レベルを合わせて無理のないものを作り、さらにそれが伝達される回数が減
るようにしたいんです。伝達やら説明が重ねられると、必ず誤解や勝手な解釈
の余地が増えます」。
 私が言うと、社長は不承不承頷いた。そして、人数が多くなるから、日程や
時間枠の設定はかなり面倒になるぞと、思いつめた顔で言った。
 
「会議8分の一」とか言うルールがある会社の話を聞かされることがある。会
議や打ち合わせの時間、頻度、参加者数を各々半分にして、会議のコストダウ
ンを図る考え方らしい。2分の一の三乗で8分の一。
「だから、やっぱり、会議や打ち合わせをダラダラやっているよりも、商売の
ことに時間をどんどん投じないと、儲からないだろ。会議や打ち合わせでは金
が稼げないんだから」などと論う社長も居る。

 そんな時、私は「何をどうすべきかを皆が分かり、放って置いても、勝手に
創意工夫やら切磋琢磨するような社員だらけと言う前提なら、2分の一の三乗
どころか、3分の一の三乗で“会議27分の一”も可能かもしれませんよね」と
にやりと笑って言う。
 
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次号予告:
 第342話 『仮説検定法』 (4月25日発行) 
 ホワイトボードの所にあるマーカーペンが皆掠れている会社で打ち合わせを
してきました。帰途、同行者と話した内容をまとめたものです。

(完)