340 Fの考察 =ワン・エイトゥス・ワンダー=

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経営コラム SOLID AS FAITH 第340号
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 ご愛読ありがとうございます。第340話をお届けします。

 昨年末からドタバタと色々と今春の新たな取組みの仕込みをしていて、疎か
になっていたため、ソリアズの完成原稿の在庫が6話まで減ってしまいました。
過去数年の中で最低水準です。重い腰を上げて、ネタ帳を開き、一気に3話書
き上げました。一安心です。以前のソリアズ記念号のテーマとして取り上げら
れているように、少々書籍ネタが多いのが気になってはいますが、背に腹は代
えられません。第348話には、久々に大好きな人材ビジネスネタを入れること
もできました。是非ご期待下さい。

 私の初の脚本作品『君と僕の完璧な世界 有村千佳』(通称『キミカン』)
は、さらに販売ルートが増えて、“日本最大級のオーディオブック・電子書籍
ダウンロードサイト”である『でじじ』様でもお取扱が始まりました。催眠を
テーマにした作品が多いので、その延長で(多分世界初の)観る者に催眠を掛
ける恋愛劇も皆様に見つけていただければ良いものと思っています。PR欄に紹
介致しました。ご高覧下さい。
 
 今号はシリーズ『ワン・エイトゥス・ワンダー』の第二弾です。前回は社員
が行なう勉強会の時間長について考えてみましたが、今回は頻度についての内
容です。予告でも触れている通り、実は、このシリーズの三作は皆、末尾二段
落の文章が一緒です。シリーズもののソリアズ文章は多々ありますが、シリー
ズの各話にまたがって、同一の文章に帰結するような展開を試みたのは初めて
です。3話全部の発行が終了しましたら、是非、読み比べていただきたいと思
います。本文に対するご意見・ご感想をお待ちしております。頂戴したご感想
などへのお返事の目標納期は5営業日!!

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その340:Fの考察 =ワン・エイトゥス・ワンダー(2)=

「市川。どうだ、あいつらの感じは。月一回の勉強会で課題が出ているだろ。
俺も議事録はいつも見ているから、分かっているんだ。で、あいつらはまるで
夏休みの子供みたいな感じだよな。勉強会開催日の前日とか前々日とかから課
題をやり始めるだろ。酷い時は、その日の朝にやっているよな。そんなんで、
まともな結果になっているのか。なんだっけか。そうそう。段取り八分って奴
はどうなってるんだってことだな。
 前々日では終わらないようなぐらいに、たっぷり課題出してもいいからな。
負荷掛けるとやっぱり人間の能力は伸びるからな。分かっているから、好きに
やっていいぞ」。
 クライアント企業に行くと、幹部の勉強会の前の空き時間に、タバコを吸っ
て午後の仕事の段取りを考えていた社長が何とはなしに話しかけてくる。

 勉強会で“お勉強”するのは、日々の仕事に活かす知識や、日々の仕事を改
善するための具体的な視点。勉強会の内容は普段の仕事に勤しむ傍ら、考え続
けて貰わねば結果が出にくくなる。課題を最後の最後まで貯めてやると、理解
も深くならない。自ずと各回の勉強会の前回の復習の時間が延びる。各回の
元々のスケジュールが達成し難くなって行く。

 頻度を二倍にする処方箋よりも、社長が言う課題の増量の方が、同じ結果を
得るための人件費を膨らませる結果になるだろう。毎月の勉強会の頻度を二倍
にすると、私は料金を大抵5割増程度にする。ボリュームディスカウントと言
う観点も勿論あるが、それよりも、或る程度以上の頻度でなくては、勉強会は
結果が出にくくなってしまうことが大きな理由。

「社長。繁忙期になったら、彼らは段取りが突然良くなって、残業はあまり増
えなかったとか、そういうことはありましたか。もしないなら、課題を増やし
ても“こどもの夏休み症候群”は治らないから、余計に課題の質が落ちること
になりますけど」と私は答える。

「会議8分の一」とか言うルールがある会社の話を聞かされることがある。会
議や打ち合わせの時間、頻度、参加者数を各々半分にして、会議のコストダウ
ンを図る考え方らしい。2分の一の三乗で8分の一。
「だから、やっぱり、会議や打ち合わせをダラダラやっているよりも、商売の
ことに時間をどんどん投じないと、儲からないだろ。会議や打ち合わせでは金
が稼げないんだから」などと論う社長も居る。

 そんな時、私は「何をどうすべきかを皆が分かり、放って置いても、勝手に
創意工夫やら切磋琢磨するような社員だらけと言う前提なら、2分の一の三乗
どころか、3分の一の三乗で“会議27分の一”も可能かもしれませんよね」と
にやりと笑って言う。
 
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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと、より一層楽しめます。☆
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【MSIグループからのPR】

クライアントの映像メーカーさんで検討された作品の脚本を
弊社代表の市川が、なりゆき的に書きました!
かなりおこがましいですが、一応、脚本家デビュー作です!
『君と僕の完璧な世界 有村千佳』

観る者に催眠を掛ける(多分)初の実写ドラマです!!
今度は
“日本最大級のオーディオブック・電子書籍ダウンロードサイト”
『でじじ』様にて発売開始!
 https://www.tradersshop.com/digigi/bin/showprod?c=4988121593259

他にも、催眠系のオーディオブック作品などが多々扱われています。
ご関心のある方は是非。

『君と僕の完璧な世界 有村千佳』
さらに弊社代表の市川の行きつけの新宿三丁目のバーでさえ、
店頭販売開始(笑)!

テレビ・映画に恋愛ドラマは数多くありますが、
完全主観で、主人公(?)の男性は画像に登場せず、台詞もありません。
胸キュンの恋愛をRPG感覚でお楽しめる作品はなかなか見当りません。

パッケージに貼られた
「エッチなことはしていません」と言う目立つシールが目印!

「催眠体験」meets「胸キュン恋愛ドラマ」feat.「RPG感覚」。
是非、お試し下さい。
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【MSIグループの仕入完了報告(抜粋)】

■『やりなおし教養講座』 村上陽一郎 著
■『インドなんて二度と行くか!ボケ!!…』 さくら剛 著
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発行:「企業から人へのコミュニケーションを考える」
 合資会社MSIグループ(代表 市川正人)
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 bizcom@msi-group.org
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次号予告:
 第341話 『Nの考察』 シリーズ『ワン・エイトゥス・ワンダー』(3)
 (4月10日発行) 
 会議の効率化をネタに社内勉強会のあり方を考える三話連続シリーズの第三
弾です。勉強会の参加者数について取り上げます。ご期待下さい。

(完)