026 職場を満たす「エーテル」

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経営コラム SOLID AS FAITH 第26号
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ご愛読ありがとうございます。第26号をお届けします。

先月末に発行いたしました1周年記念特別号は、お楽しみいただけましたで
しょうか。「ウィまぐ」ほどではないと思いますが、そのあまりの長さに驚か
れた方もいらっしゃるかと存じます。今号からは再び平常のコラムに戻って発
行してまいりますのでご安心下さい。

また、MSIグループのホームページも、バックナンバー掲載量を増やすな
ど増強致しました。1周年記念特別号も、ほぼ全文載っています。是非ご覧下
さい。(勿論、まぐまぐのサイトでは発行原稿は全てお読みいただけます。)

1周年を過ぎても、ペースを落とすことなく頑張りますので、よろしくお付
き合いください。

ご感想はお気軽にお寄せください。(返事確実です。)
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その26:職場を満たす「エーテル」

初めて訪れたアメリカで見つけた奇妙なものの一つに、ドアミラーのステッ
カーがある。中古車の展示場などに行って、刺身のように配置された車の側面
をあるアングルから見ると圧巻である。「映っている後続車は、見かけより近
くにいます」こんな警告がずらりとミラーの上に並ぶ。

街を歩くと、警告や注意書きがやたらに多いことに気づく。病的なまでの訴
訟社会は、さらに度を増しているらしい。週刊誌を読むと猪瀬直樹氏のコラム
で、日本の電機メーカーがクレームは未だ一件も発生していないパソコンの理
論上のエラーに関して一千百億円で和解した話が紹介されている。さらにコラ
ムは、有名なセスナ社やパイパー社を始めとする米国の小型飛行機製造業界が、
どう考えても理不尽な訴訟に次々と巻き込まれ、ある年には業界総売上の七分
の一が訴訟費用に消えたと説明している。

日本でも、このような訴訟は増えていると聞く。そして、訴訟費用自体が致
命的負担となるような事業規模の中小企業までも、いつしか巻き込まれて行く
だろう。

通勤途上にあるペットショップでは、店員が懇切丁寧に小動物の育て方を新
米の飼い主に説明している。パソコン絡みの買い物に行った量販店では、数年
前に比べて来店客が商品に触れられる機会が増えたように思う。商品に対して
思い入れのある社員なら、顧客にその思いを伝えることができるかも知れない。
商品に対して並々ならぬ知識を持つ社員なら、顧客にその商品との付き合い方
を伝えられるかもしれない。

知人の息子は、中学校の授業の一環として、知人の職場で一日を過ごしたと
いう。作り手や売り手の姿勢を伝えることは、その価値を増していくだろう。
そのためには一目で伝わるほどのひたむきさが、常に職場の隅々に充満してい
なければならない。

>エーテル(ether):(名詞)「波動である光・電磁気などを高速度で伝播させる
と考えられた高密度の媒体」
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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと一層楽しめます。
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発行 MSIグループ(著者:市川正人)
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次号予告:面白くなる設定(11月25日発行)
中小企業でも、というより、中小企業だからこそ、女性社員の活用が叫ばれ
ていると聞きます。私が会った経営者の意見から考えたことをまとめました。
誤解・語弊を恐れず発行いたします。ご期待ください。
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