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経営コラム SOLID AS FAITH 第337号
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ご愛読ありがとうございます。第337話をお届けします。
前号までで何度か案内を致しました弊社恒例大判「季節のご挨拶」をお配り
しているうちに、早々に今年最初の一ヶ月が過ぎました。以前から、このメー
ルマガジンでもお伝えしていた、昨年から色々と準備していた事柄がいよいよ
色々と形になって参りまして、一月は本当に慌しく過ぎ、毎月二本を目標とし
ている上映映画鑑賞ブログ『脱兎見！東京キネマ』も一本しかアップできませ
んでした。何かあったのかとお問い合わせしてくださるほどのご愛読者様の存
在が確認できたことが、非常に嬉しく存じます。
さて、その仕込み内容をご紹介しようと思ったら、当メールマガジン創刊以
来最長のＰＲ欄になってしまいました。かなりバラエティに富んでいて、頂戴
できる機会には何でも向き合う弊社のスタンスが非常によく表現されていると、
勝手に思うことと致しました。是非、ご一読下さい。
今回の号は『雪かき仕事』と題して、内田樹の『下流志向』の中に登場する
「誰からも評価されることも、承認されることさえも前提としていない仕事」
の動機付けについて考えてみたものです。社会と言う構造の中で、社会全体が
人々の仕事の結果を贈与しあう仕組みとなっています。その贈与の仕組みの中
に既に生まれ育ち、自分もまた贈与する側に立つことに動機付けが必要である
訳がないと、『下流志向』は説明します。
第326話『厚い蹴上』でも触れたように、マズローやアルダファの言う低次
の欲求が満たされた社会では、承認欲求が広く動機付けとして機能するように
なります。しかし、承認されることによる遣り甲斐が重視されれば、他人から
承認される機会のない仕事は限りなく価値を失ってしまいます。改めて見ると
世の中に散見される“あからさまな承認が得られにくい仕事”について考えて
みることにしました。本文に対するご意見・ご感想をお待ちしております。頂
戴したご感想などへのお返事の目標納期は５営業日!!
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その337：雪かき仕事
「郵便局のならびに和菓子のお店があります。そのお店の豆餅はおいしいと思
っているけれども、残念ながら、前を通ってお客さんが店の中にいるのを見か
けることはほとんどありません。店の中に入ったときに覗いてみると、店の奥
が家になっていて店の人が住んでいるみたいです。店の人は見た感じ家族全員
で三人ぐらい。
家族が皆風邪を引いてしまったり、出掛ける用事ができて、都合が悪くなる
こともあるでしょう。奥で何かの用を足したいこともあるでしょう。それでも、
あの店の店員さんは必ず店の中にいます。毎日、シャッターに書いた決まった
時間に店を必ず開け、必ず閉店の時間まで店にいる。お客さんは今日も来ない
かもしれません。けれども、店を勝手に閉めることは、通りを通ってシャッタ
ーの時間を見た人と全員の約束を破ることです。約束は誰かに約束と言ったこ
とだけが約束ではありません」。
ＰＣに向かって、小学校六年生になった娘にプチプチとメールの長い文章を
打ち込む。娘からメールが来ると、そこから気付くべきことを長々と返信する
ことがある。約束を守ることの効用を考えて、結局、信用の積み上げをオチに
据えることにした。「時間を守ること」も一緒と教えれば、将来、期限や納期
を守ることも同じと分かるかななどと考える。
電気ストーブが煌々と光る真正面に背中を置いて、キーボードを叩いている
と、深夜のしじまを破ってざくざくと外から音が聞こえる。2013年1月14日
月曜日。祝日に上京してみると、モノレールの車窓の外は猛吹雪だった。街中
に雪が残っている。メールを草稿箱に保存して、外に出てみる。作業員が黙々
とシャベルで雪を道脇に除けている。単なる野次馬の私が、道を通ってじろじ
ろ見ていても、夜陰でもはっきりと分かるぐらいの笑顔を浮かべて、「すいま
せん。ご迷惑を掛けています。こちらをお通り下さい」と案内した。考えてみ
たら、ゲリラ豪雨の直後にもこのような人々が同じ辺りに居たような気がする。
激しい雪や豪雨が彼らのせいではないことは誰しも分かる。それでも、彼ら
に早く片付けるよう不満を述べる者や不都合を論う者が存在する故の、彼らの
快い応対だろうか。人に気付かれない仕事。やって当り前と思われている仕事。
私はそんな仕事に勤しむ人々が視界に入ると、注視しないではいられない。世
の人々の動機付けは何に対しても「承認欲求」ばかりだと、様々な書籍の言説
が指し示す。その領域外に位置するであろう彼らの動機付けは常に気にかかる。
口コミで仕事を取るためには、自分の仕事が自分にとって、どれほど遣り甲
斐があり、どれほど賞賛され得るものであるのか、語って聞かせる準備が必要
であると、或るコンサルタントから聴いた。
「遥か以前読んだ素晴らしい本の中に、“雪かき仕事”と言う表現が出てくる
んですよ。構造主義に貫かれた本なのですが、社会と言う構造の一部を果たす
ことって動機付けが要るもんなんでしょうか」と、私は試しにコンサルタント
に尋ね返してみた。
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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと、より一層楽しめます。☆
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【ＭＳＩグループからのＰＲ 第一弾】
クライアントの映像メーカーさんで検討された作品の脚本を
弊社代表の市川が、なりゆき的に書きました！
本職の放送作家さんや脚本家さんが世の中には多数いらっしゃる中で、
かなりおこがましいですが、一応、脚本家デビュー作です！
『君と僕の完璧な世界 有村千佳』
http://waniche.jp/kimikan
テレビ・映画に恋愛ドラマは数多くありますが、
完全主観で、主人公（？）の男性は画像に登場せず、台詞もありません。
胸キュンの恋愛をＲＰＧ感覚でお楽しめる作品はなかなか見当りません。
そして、行きつくところは、定番の流れから敢えて外して、
近年、スマホアプリで大人気のオンナノコ催眠による、
「エッチよりも気持ちいい二人だけの秘密の体験」です！
噂の自律訓練法の簡単バージョンを採用しているので、
条件を整えれば、催眠によるリラックス効果も本当にあります。
観る者に催眠を掛ける（多分）初の実写ドラマです!!
「自律訓練法」meets「胸キュン恋愛ドラマ」feat.「ＲＰＧ感覚」。
是非、お試し下さい。
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【ＭＳＩグループからのＰＲ 第二弾】
海外から日本の市場への進出や投資を検討する問い合わせを
リンクトインで何度も受ける中で、
相談主が日本の業界研究の術をほとんど持っていないことに気付きました。
株式会社ＫＩＨパートナーズ様と協議を重ね、
日本の業界団体情報を始めとする業界情報を紹介する
英語ポータルサイトを作成することと致しました。
その過程で副産物としてでき上がった日本語の業界団体ＤＢを
就活中の大学生にも活用してもらうこととして、
中小企業向けの非一流大学学生の就職にフォーカスして…
「自己分析も会社研究もほとんど必要ない、業界研究一本の就活」を
提案するサイトを構築してみました。
名付けて、『逆襲の就活』 ?The Graduater Strikes Back? 。
業界団体情報2000近くを収めたＤＢを実装した
新感覚の就活情報サイトです。
http://shu-katsu.me/
現在、広告も募集しています。
今までの就活サイトではあまり現れなかった学生が
頻繁にチェックする就活サイトです。
就活中の学生にアクセス可能な安価な広告枠をご提供します。
『逆襲の就活』トップ画面右上の
お問い合わせボタンからお問い合わせ下さい。
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【ＭＳＩグループからのＰＲ 第三弾】
子育て中のママさんの独立企業を実現する…
『売れっ子「ママ起業家』になる養成講座」好評開催中！
全八回の講座で、過去の経験やスキルを活かした
自分のペースで働けるライフスタイルの実現をお手伝いする
会社の現場監督合同会社様の講座の
企画支援と一部講義部分を弊社代表の市川が担当しています。
ウェイティング・リストも続々。
詳細のチェックとお問い合わせは、是非、こちらから↓
http://www.genba-kantoku.com/jissenjuku/seminar.html
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【ＭＳＩグループの仕入完了報告（抜粋）】
■『ボードリヤールという生きかた』 塚原史 著
■『タモリ論』 樋口毅宏 著
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発行：「企業から人へのコミュニケーションを考える」
合資会社ＭＳＩグループ（代表 市川正人）
下のアドレスにご意見・ご感想を頂ければ幸いです。
bizcom@msi-group.org
このメールマガジンは、
インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して
発行しています。
(http://www.mag2.com/ )
毎月10日・25日発行 盆暮れ年始、一切休まず足掛け15年。
マガジンＩＤ：0000019921 （ナント、たった５ケタ）
★全バックナンバーはまぐまぐのサイトで掲示されております。
http://archive.mag2.com/0000019921/index.html
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ソリアズのバックナンバーも各号の全文が読める弊社ブログ。
http://tales.msi-group.org/?cat=2
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次号予告：
第338話 『ざらついた記憶』 （2月25日発行）
「ネット上のドン・キホーテ状態」と揶揄される弊社サイトを省みつつ、ユー
ザビリティの功罪を検証してみた内容です。ご期待下さい。
（完）