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経営コラム SOLID AS FAITH 第14号
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第14号をお届けします。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか。私は、遠出もせず
に、家でごろごろしておりました。SOLID AS FAITH はゴールデンウィーク直
後でも、夏休み中でも、休まず発行いたしますので、お付き合いください。
今号の内容はインターネット経由のメールでお伝えしている話としては、多
少自己矛盾的ですが、ある中小企業経営者が、自社のメール利用・インターネ
ット活用についてお話されているのを聞いて、疑問に思ったことを漠然とまと
めたものです。
ご意見・ご感想は、いつでもどんなものでも歓迎ですので、遠慮無くお寄せ
ください。今後とも、SOLID AS FAITH にご愛読を賜りますようお願い申し上
げます。
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その14：経験という報酬
留学先の米国の州ではバタフライナイフの所持が禁じられていた。それでも、
他州からの学生は関係なく持ち込んできており、州内の出身の学生にそれを見
せびらかしていた。その当時流行った映画の影響か、バタフライナイフを捌く
のは、カッコイイとされ、練習する者が多かった。日本で中高生のバタフライ
ナイフ所持が問題になる５年以上前の話である。
私も、ハワイ出身の学生から借りて練習したことがある。鋭利な刃物を指や
手の甲の周りで回転させるのだから、文字通り真剣にならねばならない。ちょ
っと気を緩めると、簡単に手を切り、出血する。単に気分を味わいたいだけで、
別にそれを貰って趣味としたいわけでもなかった私は、刃にセロテープを貼っ
て練習をはじめた。ハワイ出身の持ち主は、「そんな危険なことをするな」と
言って、何も切れないナイフを私から回収していった。確かに、私がその練習
を経て本気に真剣を手にナイフを捌くようなことがあれば、とんでもないこと
になっていただろう。
インターネットで情報化が進むという。子供の教育にも応用できるという。
「インターネットでは…」と枕詞のように言う人がいる。画面でいくら美しい
山々を見ても、全身汗して、足にまめを作った苦痛と、その報酬の広大に広が
る絶景を鑑賞する喜びを、勉強部屋で学ぶことができるだろうか。人間は経験
の外に出ることができない。
ホームページには、個人も企業も自分都合の話ばかりを掲載する。世の中の
誰一人として、他人の見る目を持ち得ない。自分の「経験作り」を代行してく
れはしない。そして、多分、社内メールで営業日報を読むより、５秒部下の顔
を見る方が、何が起きているのかよく分かるのではないか。
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発行 MSIグループ
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次号予告：「モータル」シフト（5月25日発行）
誕生日が巡ってきた時に書いた寿命に関する文章です。（物流関連のテーマ
ではありません。）