004 情報開示

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経営コラム SOLID AS FAITH 第4号
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第4号をお届けします。

ご愛読ありがとうございます。1000人を越えた読者数は、その後も逓増して
1100人を突破しました。ネットという五感では捕捉できない世界のどこかに、私の
文章を読んでくださっているたくさんの方がいらっしゃるなど、未だに信じられない
気持ちです。

 第3号に対しては、内容に関する幾つかのご感想をいただきました。起承転結が
右に左に揺れまくる私の文章をよく読み解いていただいていて、本当に光栄に感じ
ます。

 中には非常に端的な言葉で、SOLID AS FAITHの特徴を表現していただいた
ものもありました。まぐまぐのホームページ上の当コラムの紹介文などを直す機会
には、参考にさせていただきたいと思っています。ありがとうございました。

 100話を目指すと宣言した私ですが、どうもネタ不足の不安を多少感じるように
なりました。そこで無い頭を振り絞って、つい先日第24話の原稿まで完成させ
ました。今後も、季節感やら、時事の話題にはそぐわないテーマが登場するかも
しれませんが、ご容赦いただきたく存じます。

 それでは、やや短めですが、第4話をお楽しみください。ご意見やご感想は、
どうぞお気軽にお寄せください。特に、内容に関する忌憚ない意見をお待ちして
います。
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その4:情報開示

「茶の葉」という緑茶専門の喫茶店が気に入っている。私のような「ど素人」でも、
お茶はこんなに美味しいものであったかと、思ってしまう。聞けば丁寧に教えて
くれるお茶の入れ方も、お湯の温度も、茶葉の産地も、私には余り興味がない。
聞かずにいれば、そのまま、美味しいお茶の店である。中途半端な知識を持って
しまうと、飲み回ったり、買い回ったりするするぐらいならまだしも、意志の弱い
私のこと、必ず、他人様に蘊蓄を語って迷惑をかけてしまうことだろう。

 まして、店の経営状態などは、自分の好き嫌いに全く影響しない。行けばそこ
に好きなものが用意され、自分にとって好ましい時間がすごせる。これ以上、
何が必要だろう。私がアパートの契約をした商店街の不動産屋も、二ヶ月に一
度しか行かない床屋も、その店主の履歴や懐具合を知ること無くお付き合い
していて、寄ればお茶の一つもだして貰って、話し込んでしまう。

 ある金融機関に行くと、待合席の横のテーブルに、「私たちは皆さまの信頼に
応える金融機関です」などと書いてある分厚いパンフレットが置いてある。「御自由
におもちください」と配るほどに経費をかけて、自らの信頼性を叫ばなくてはいけな
い団体であるらしい。

「開示」と表現されることの多い「露出」は、私にはなにやら胡散臭い。

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