近くにいて、雰囲気も好きで、スクリーン数も目茶多いのに、見たい映画が少ないので、なかなか行く機会が発生しない新宿のバルトで久々に見てきました。封切からかなり経っていたので、結構空いてました。
前作を見ていなくて、ストーリーが分からないと困るので、ザ・ファーストを急遽DVDで購入して見て、おお、凄いと思ってから見ました。テレビでは、バリアははるし子供臭くて好きになれなかったV3もかっこよかったです。逆にテレビでは好きになれた、『仮面ライダーカブト』のドレイク役の俳優さんが、V3になっていて、また嬉しい限りです。
しかし、やっぱり、凄いのは、1号2号の外観でしょう。ザ・ファーストと勿論同じですが、微妙に年季が入っていて、1号はヘルメット部分が傷だらけになっているし、2号のそれにはひびがビシビシと入っているし、おまけに2号の背中のショッカーマークは、削り取ったあとのようになっているなど、物凄いディテールの凝りようです。
そして、ザ・ファースト同様、「変身」とも何とも言わず、いきなりベルト出して、どっから出したかわからないヘルメット(仮面)を出して、「よいしょ」って感じでかぶって徐に変身するのが、とてもリアルでいいです。当然、ライダーキックでさえ、「ライダーキック!」なんて一切叫びません。当たり前です。バイクに乗りながら、ジャンプもせずにハンドル掴んだまま、足を伸ばして、「あらよ」って感じでキックしたりします。「とお!」とかさえ言わないです。リアルです。原作者が同じのキカイダーで、原作コミックでは、キカイダーが『電磁ィ、エンドォ!』とか叫ばないのと同様です。リアルでいいです。
田口トモロヲの名演技も最高なんですが、極めつけは、メガネです。彼のキャラクターは普段メガネを掛けているのに、その上から、ジャガーの面をかぶって変身します。ナノマシンがカラダ中を駆け巡る新型改造人間なのに、視力は悪いままで、そのまま面をかぶるなんてどういう設定なんだろうとか思ってみてたら、パンフレットにその辺のコメントが色々かいてありました。
あと、私もはまっているメンズカジュアルのブランド、『ルパート』が協賛していて、登場人物が着こなしているのもかっこいいし、テーマ曲のイッサの『Chosen Soldier』ものれる曲で、さらにそのPVのダンスはかっこよく(簡単でラフな感じの踊りに見えて、まねしてみるとかなり難易度が高いです)、そのPVでは映画の名シーンの数々が出てきます。
映画最後のご愛嬌なのですが、パチンコ店の仮面ライダーを遊戯中の来店客が襲われてしまう場面は、パチンコ店のクライアントさんがいる身としては、あまり喜べませんでした。クライアントさんに、この映画上映期間中に、関連イベント企画を提案でもすればよかったと、また、ちょっと考え込んでしまいます。
それはさておき、DVDは絶対買いです。