この前の週末の『プリキュア』に続き、札幌で娘と見てきました。これも、前回に続き、私も見てみたくて見に行くことにしたものです。
アニメのタイムボカンシリーズの初期2、3作は、当然リアルタイムで見ていましたが、凄く好きな類ではなく、何となくゴールデンタイムに夕食時などテレビをつけるとそのまま見てしまうと言うようなものだったように記憶しています。その程度の記憶なのですが、「この実写版、ドロンジョのオッパイポロリなどは、まさかフカキョンがやることはないだろうと、しかし、随分評判が良いようだし…」ぐらいにおもって、見に行ってみたら、かなり気に入りました。
何と言っても、(勿論、オッパイポロリは無かったですし、それが見たくて行った訳ではないから良いのですが…)かなり原作に忠実な細かな描写が秀逸です。特に主人公達の独自の踊りは、よくもここまで原作のイメージを壊さず、現実の人間で再現するものだと感嘆しました。その踊りも含め、全編を通して大まじめで演じる役者さん達が楽しそうに見えてならないのが、この映画の最大の魅力でしょう。
微妙に現実と異なる地名の連発やら、メカのディテールなどなど、凝りに凝った原作の再現のしようで、原作のそれほどファンではなくても、「おお〜っ」という感じで見ていられます。原作ではアニメならではのギャグもかなり再現されていて、実写でここまで楽しませてくれるのもまた凄いところです。最後ハルプス(アルプスです)の雪山の頂から、阿部サダヲと娘がザイル一本で何気なく降りていくシーンなど、「あちゃ〜」と笑わせてくれます。天使やらロリ少女やらコスプレをさせるとやたらに決まるフカキョンが良い味を出していますが、阿部サダヲがまた、アドリブだと思われる台詞を決めつつ、クライマックスを盛り上げてくれます。
映画なのに、ヤッターワンが「今週のぉ、ビックリドッキリメカぁ〜」とか言うと、つい「今週っていつよ」と突っ込んでしまいそうになりますが、最後には「来週も見てね」とヤッターペリカンが登場する次回作の予告まで入っていて、テレビさながらの展開に最後まで楽しませて貰いました。娘と取り合いになると困るので、パンフレットを二部買いました。当然DVDは買いです。そして、このテイストが維持されるのなら、次回作も見に行かなくてはなりません。