渋谷の以前『FUCK』を観た映画館で夜の回にクライアント先から滑り込みで観てきました。
単純に主人公のアミちゃんが可愛いので、何でも許して見てられると言う感じではあるのですが、やはり、スプラッタ系の映画はイマイチのれないと自覚できました。この映画は最初の映画開始前の段階で、『片腕マシンガールの楽しみ方』と言う解説が入るのですが、その中で、スプラッタ映画は、ものを飲んだり食べたりしながら観て、血飛沫の場面になったら、拍手して面白がるように指導されます。
あんまりにも極端な、ミストシャワーの如く吹き出る血飛沫や、カラダが幾つかに切り分けられてしまうシーンに、本当に劇場内で(拍手こそしていないものの)「おおっ」とか言いながら、笑っている方々はいて、「三度目だけど、何回見てもいけるよね」などとのたまっていました。最近書店で関連書籍を見かける「切り株映画」には、間違いなく濃厚なファンが居ることを認識しました。
それでも、ゾンビ映画のように意味もなく、次々と「切り株」ではなくて、例えばタランティーノの『キルビル』(特にVOL1ですが)のようなある程度の必然性をもってでてくる「切り株」なので、一応、(ワァワァ楽しむことはできませんでしたが、)違和感を持たずに観続けることはできました。あと、ご愛嬌の場面はアミちゃんの片腕がてんぷらにされてしまうところなど、結構あります。
しかしなんといっても、この映画の見所は、異様な目ヂカラのある、セーラー服姿の主人公アミちゃんでしょう。そのアミちゃんが腕につけられたマシンガンを連発し、さらにチェーンソーに付け替えて宿敵に止めを刺すシーンなどは、あの『お姉チャンバラ 』に通じる美しさです。チラシのキャッチコピーは「何も、そこまで」ですが、さすが「規制の殆どない海外資本のニッポン映画」として作られただけあって、本当にアメリカのB級ホラー映画的に、バンバンやらかしてくれます。(当然、セリフにも英語の字幕が入っています。)パンフとともにTシャツも買ってしまいました。Tシャツのデザインのアミちゃんは、何と江口寿史でした。分かってらっしゃると言う感じです。
ちょいとスプラッタ系がきつすぎではありますが、『キルビル』もDVDを持っているなら、当然、これは買いと言うことになっちゃいますね。