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経営コラム SOLID AS FAITH 第186号
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ご愛読ありがとうございます。第186話をお届けします。
秋になって、寒さに弱い私は体調が今一つで、眠い毎日を送っています。皆
様は如何お過ごしでしょうか。
初の試みである第三者のプロデュースで文章を構成した当コラムの８周年記
念特別号の発行まで、残す所、数日となりました。テーマは『女性視点から考
えるソリアズ的人材育成』です。周年記念特別号で、このような大テーマが掲
げられることさえ初めてですが、特別原稿を除いて、自分で文章を用意したり
構成したりしなくて良い、特別号の発行準備作業は、何か不思議な感じがしま
す。その分、自分の唯一の登場場面である特別原稿『希な望』にはかなり力を
込めました。増刊号の頃以来、これだけの長文を書きまとめたのは久々です。
どうぞご期待下さい。
今回の号は、初の試みの多い８周年記念特別号の発行に先立って、パターン
崩しを狙った訳ではなく、（ストック原稿を順番に発行して行くだけですから）
全くの偶然なのですが、従来の「起承転結」スタイルから逸脱した異色の号で
す。ちょっと、コラムとは言えないよなと、多少反省しておりますが、今まで
のパターンをたまには崩してみるのも一興とも思い、そのまま発行することと
致しました。本文に対するご意見・ご感想をお待ちしております。頂戴したご
感想などへのお返事の目標納期は５営業日!!
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その186：業際市場の誘惑
自社のサイトでも、過去の案件や受注の方針の説明に多くのページを割いて
いる。会う人には例外なく、自分の商売のあり方を聞いて頂いている。それで
も、独立後10年近く。自分にはしっくり来ない相談を受けることがある。
Ａ氏のケース：
私が人材紹介会社での請負業務の一環で会った、第二新卒の人材。長い無職
期間を経て、やっと獲得した内定を、親が蹴るべきとしていて、悩んでいると
言う。面談時間では足りなかったようで、メールで意見を求めてきた。「私は
親の言うことを聞いたほうが良いでしょうか」と言う成人男子。
Ｂ氏のケース：
某ＦＣ展開企業のオーナー募集の企画請負の過程で出会った加盟希望者。半
年ほど前、前職の大手企業を早期退職し、長らくの「情報収集」を経て、ＦＣ
加盟を決断したものの、奥さんの猛烈な反対にあって悩んでいると言う。ＦＣ
企業の説明担当者も居る場で、なぜか詰め寄ってきて、「悩んでいるんです」
と打ち明けられた。
Ｃ社長のケース：
大量採用した新卒の戦力化が上手く行ってないと言う。スキルマップの策定
を提案したら、非常に関心が湧いた様子。説明にウンウンと頷くこと頻り。最
後に、「なるほど。凄くよく分かりました。私は非常に納得しまして、それを
是非弊社でもやるべきだと確信したんです。けれども、幹部や管理者連中は面
倒臭がって反対するでしょう。ですので、外部の権威の方が良いと思いますの
で、市川さんが彼らを説得してください」と言いだす。
業務系対人コミュニケーション企画請負業と、取り敢えず、自分の事業を定
義してみて、自分では非常に明快な定義であると、時と共に確信を深めてきた。
ＡＢ両氏。どちらも、法人としての依頼ではないので、「業務系」ではない。
Ｂ氏は業務系になるプロセスの問題だから、近いが範疇外。
コミュニケーションの企画を請け負い、その企画の実践代行もぎりぎり付帯
業務の位置付けで引き受けはする。しかし、最初からコミュニケーションの実
務そのものを代行することはない。それをやれば事実上、経営の一部を直接代
行していることになってしまう。Ｃ社長の依頼もぎりぎり範疇外。
一人でやっている零細事業。相対せる顧客の数にも限界はあり、対応できる
リクエストの種類にも限界がある。「顧客とは誰なのか」。「満たすべきニー
ズは何なのか」。「コンサルタントとは何が違うのか」。「自分にできること
で、報酬がもらえるのに、引き受けないケースは、どのようなものであるの
か」。自分に問い質す毎日が、折重なって、年を経ている。
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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと、より一層楽しめます。☆
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【ＭＳＩグループからのＰＲ】
８周年特別記念号 とうとう発行まであと６日。
例年通りの10月末日発行。もう少々お待ち下さい。
第三者プロデュースによる、
今までの凝り固まった著者の一方的なメッセージのスタイルを破壊し、
ソリアズ本来の枠組みからも逸脱し、
本文の大半で、著者市川は呼び捨ての第三者扱いと言う、
かつてない特別記念号、完成間近。
テーマはズバリ、『女性視点からのソリアズ的人材育成』
ソリアズの熱烈読者の方々の中から、
人材育成の実務経験のある女性を選りすぐり、
インタビューを敢行。
さらにソリアズ著者市川の特別原稿『希な望』も加わって、
読み応えたっぷりのボリューム。
そして、もしかすると、最大の見所は、第22号以降初めて…
「プリントアウトをお勧めしないこと」かもしれません（笑）。
請うご期待。
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次号予告：
第187号『企画の現場』 （11月10日発行）
下流の人々を食い物にする人々をテーマとした書籍を読んで、その本に登場
する地域を徘徊してきました。その体験などをまとめてみた号です。10月末日
発行の８周年記念特別号の内容との関連性も高い論旨になっています。併せて
お楽しみ下さい。
（完）