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経営コラム SOLID AS FAITH 第142号
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ご愛読ありがとうございます。第142話をお届けします。
札幌でもとうとう路面が雪に覆われ、冬本番になって参りました。クリスマ
ス当日の本日もいつも通りの発行です。今年最後のソリアズは、皆さまからよ
く尋ねられる中小零細企業経営者向けサービスのニーズ開拓に関して、私の考
えやら姿勢やらをまとめてみたものです。
ただ、その内容が、書き貯めてある順番でただ発行しているだけなのですが、
何とも師走に似合い過ぎた（不謹慎且つ）暗い話題になってしまいました。読
者の皆様には、全くご心配の要らないような題材であることを祈念致します。
それでは、慌しさの中に過ぎてしまいがちの年の瀬ですが、御時間の許す時
に、お楽しみ戴けましたら幸いです。来年も変わらぬご愛読のほどお願い申し
上げます。ご意見・ご感想お待ちしております。頂戴したご感想などへのお返
事の目標納期は５営業日!!
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その142：大根と読み聞かせ
上京して一年ぐらいを経て、あちこちの路線に載り慣れた二十歳過ぎの頃、
南武線はまだ、山手線、中央線、総武線、京浜東北線などの各車両のお古が繋
がっていた様で、３色、４色の縞模様だった。その先頭車両に乗って、前方の
景色を見ていると、線路沿いに立つ背広姿の男性の影が一瞬見えて消えた。直
後、電車は物凄い慣性を押さえ込んで、急停止した。人生で、数秒後に命を自
ら絶つ人間の顔をなまで見たのは、これ一回きりである。
自殺者が増えているという。報道は逐一されていなくても、多分、駅で電車
が大幅に遅れ、「人身事故のため」と言うのは、殆どが自殺者なのだろうと想
像する。地上の線路をすべてドームのようなもので被うことは経済的に見て不
可能であろう。死を実現すべく決意した人々は被ったところで侵入するだろう。
鉄路以外も合わせて年に三万ケースもの自殺を水際で止めるのは至難の技であ
ると思う。
ある経営情報誌に、中小企業経営者の自殺が相次ぐと載っていた。命を絶た
なくても、己が両腕を、事故を装ってプレス機で切断し、保険金を詐取しよう
とするケースも後を絶たないとある。
「こう言うのを、思い留まらせるサービスってあるかな」
記事を見ながら、一緒に仕事をしている若手コンサルタントに居酒屋で聞い
てみる。
「まず、借金は踏み倒せるとか言う本と、野口誠一さんの本でも読んでもらっ
てと」
「本なんか読む余裕ないでしょ。読み聞かせなきゃだめじゃん」
「ああ、そうか。流行りだしね」
「それから、やっぱり、腕を潰すことへの恐怖感を想像してもらわなきゃ」
「マネキンの腕でも潰して見せるとか」
「いや、固いものなら潰し慣れているから、グチャッとなる柔らかいものが良
いよ」
「じゃあ、大根とか。マネキンより持ち運び便利で、深夜スーパーでも調達
可！」
「なるほど。カーナビで最寄スーパーに乗りつけて、大根買って、現地へ急ぐ
と」
居酒屋の周囲の人が眉を顰めているのが分かる。不謹慎千万である。しかし、
有名な「腎臓売ってカネ作れ」のトークにも恐らくマニュアルを作って指導し
た者がいる。「何より、故人が喜びます」と大きな花輪を真顔で勧める葬儀屋
もいる。
新規のクライアントとの打合せで、自己紹介を終えて、話しを進めると、
「市川さん、経営者のニーズを掴んで、商売にするなんて、簡単にできるもん
なんですか」と社長が尋ねる。「はあ。ニーズといえるようなものかどうか分
かりませんが、悩み・葛藤・渇望とか、そう言うものは、ゴロゴロ転がってい
る様に感じるんですが。後は、それをどうするかだけの問題でして」と私は口
篭もる。
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メールの受信が一定量を超え、ソリアズの受信ができなくなると、そのまま、
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そうなってしまうと、その後の号も受信できなくなってしまいます。ソリアズ
は毎月10日・25日に休まず発行しております。受信が可能な状態のご用意を
お願い申し上げます。
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＜ＭＳＩグループのＰＲ＞
弊社ホームページの新スタイル化を年末年始期間に完了させます！
徐々に新スタイルへと移行して来て、
情報満載の中小零細企業経営改善サイトと化して来ましたが
このたび、
● 懸案だった代表挨拶や料金体系などのページの新スタイル化
● 就労観教育関係のページ内容の充実
● ソリアズ関係ページのブログと連携した改善
などを一気に行なう予定です。
次号にて完成ページのＵＲＬなどが案内できることと思います。
ご期待下さい。
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発行：
「企業から人へのコミュニケーションを考える」
合資会社ＭＳＩグループ（代表 市川正人）
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bizcom@msi-group.org
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次号予告： 第143号 練金の原理（1月10日発行）
「中小零細企業は、人間教育の最後の砦」と言う言葉を遥か昔に習いました。
昨今、中小零細企業の採用に関わる機会が増え、採用と育成の連携したあり方
を考える機会も増えました。「市川の考えは変わっている」とはよく言われま
すが、企業における採用と育成の意義について考えをまとめてみた回です。ご
期待下さい。（完）