106 黄金分配律

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経営コラム SOLID AS FAITH 第106号
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ご愛読ありがとうございます。第106号をお届け致します。

夏が近くなって暑い日が増えて参りましたが、如何お過ごしでしょうか。暑
いのが基本的に大好きで、温度が高いと、体も活性化し、気分も高揚する私は、
嬉しい季節になってきたと思っております。最近は、ちょっとした一工夫で既
存の業務の効果・効率を改善して行くようなご依頼が増えております。規模の
小さい、しかし、各々が非常に興味深い案件を下さる多数の会社様を、時間に
追われながら尋ねまわっております。

今回の号は、企業の利益の処分目的を考えてみました。利害関係者は多種多
数存在し、そのうちの誰に利益を多く還元するのかは、まさに経営方針により
ます。一方で、中小零細のオーナー会社などでは、経営の方針は即ち社長の考
え一つですので、どの利害関係者が潤うのか占うなら、まず、社長の経営観を
知らねばなりません。そんなことを文章にまとめてみました。ご意見・ご感想
お待ちしております。頂戴したご感想などへのお返事の目標納期は5営業日!!
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その106:黄金分配律

不思議と給与テーブルを見なおす企業に御目に掛かることが増えた。
「いやあ、難しいもんだな、これは本当に。ウチの会社じゃ、何を上手にでき
る奴が「デキル奴」かってのを、数字に表して辻褄が合うようにするだけで気
が遠くなるわ。できるうちに、やっておこうと思い立ったのが、最悪の判断だ
ったな。しかし、やると決めたら、俺はやるぞ、市川。税金に持って行かれる
のは腹が立つから、俺から見て一所懸命な社員にできるだけ還元して、利益を
圧縮してしまうんだ。赤字じゃなきゃ良いんだよ、要するに」と、40代半ばの
独立後5年の社長が宣言する。

ある後継者と話していて、「会社は誰のためにあって、俺は一体何のために
今苦労してるんだろうって思いますよ」と言われた。「長期的に見ると、やっ
ぱ、社会貢献とか言うことになるんでしょうかね」と答えると、「また、そん
な。雲掴むような話をして」と呆れられる。こう言う時は、損益計算書を見て、
じっくり考えるべきだろうと私は思う。

中小零細の組織から見て、社会は自分の接する人々でしかない。仕入元にメ
リットを感じてもらうには、原価を高めにすれば良い。納入業者に優しいなら、
一般管理費や販売費を値切らなければ良い。役員を厚遇したいなら役員報酬を、
銀行に貢献したいなら返済額を各々上げてやれば良い。原資は決まっているの
だから、自ずとあちこちを弄れない。その分配の心積もりをするのが損益計算
書の一つの役割であろう。細かく見ると、その詳細部分には、給与テーブルも
含まれるだろう。

公的資金で支えられた銀行に先日行って、行員の悪接遇に憤慨した。警察官
や公立学校の教師。テレビではこれらの人々の犯罪が報じられ、周囲でも「一
体誰に食わして貰っているのか」と尋ねたくなる言動をする公僕を実際に目に
する。だから私は、小規模事業者向けにオカミが奨める退職金共済制度や倒産
防止共済制度に、近い将来、目一杯加入させて戴こうと考えている。掛け金は
すべて損金なので、利益は大幅に減少する。そして、私の意図しない人々への
還流は最小限に抑えられる。

先日会った若手のシステム・コンサルタントは、中小零細企業は一様に利益
性が低いと、経営指標の本を見て嘆いている。そして、果敢にも、「中小企業
でも、利益がガンガン出るようなシステムと業務フローの確立を手伝って、ク
ライアントに貢献したい」と言う。「どうなんでしょうね。少なくとも、弊社
では、そう言うのを「余計な御世話」と呼んでいますけどね」と申し上げて私
は微笑んだ。
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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと一層楽しめます。
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<MSIグループの近況>

◎チョットした工夫、考えてますでしょうか?
私の恩師、小谷喜八郎先生が、或る商店街で、“一店逸品” と銘打って各
店が自慢できるものを一つ持つよう指導した時のこと、レシートを両手で返す
ことは負けないようになった店は、他に大きな努力なく、売上を数割伸ばした
と伺いました。

☆ホームページを追加コストなくデザイン変更して反応を増やすこと。
☆求人広告の文章量を増やして、欲しい人材集めの精度を上げること。
☆営業担当者のトークをベースにアプローチブックの資料を用意して、
アッサリ売上を引き上げること。
☆商談の質問をベースにした提案書の雛型を作成しておいて、
通り安い提案書を全員が短時間で作成できるようになること。
☆DMの形態や文章を変えて、反応を上げ、利益を伸ばすこと。
☆ちょっとしたウレシサやオドロキで、再来店者を飛躍的に増やすこと。

以上、どの分野でも、安く実現した実績が複数あります。
低料金で、中小零細企業ならではの、安く徹底しやすい方法を編出します。
悩む前にご一報下さい。(ご相談無料)
msi-group1@mbb.nifty.ne.jp へメールにて。

◎とうとう、本年7月発売開始!! 特別価格にて予約受付中!!
『 “ラジカル中小企業診断士” 市川正人の
知ってて当然。 うまく行く営業の超基本発想』(仮題)
収録時間65分 2枚組CD
予定価格:1セット(2枚)4200円(税込)
今、予約すると、3150円(税込)
詳しくは、下のページにて
http://moonlight-regal.com/topix_shigotoerabi.html
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発行:
「企業から人へのコミュニケーションを考える」
合資会社MSIグループ(代表 市川正人)
下のアドレスにご意見・ご感想を頂ければ幸いです。
msi-group1@mbb.nifty.ne.jp

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発行しています。(http://www.mag2.com/ )
毎月10日・25日発行 盆暮れ・年始、一切休まず 創刊から5年目に突入
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※※ 弊社ホームページアドレス変更について ※※
現在の弊社ホームページのプロバイダより連絡があり、数ヵ月以内に既存の
アドレスは使用付加になるとのことです。大変迷惑な話と受けとめております
が、これを機会に、ドメイン取得その他、この零細事業のITインフラを見直
すつもりでおります。
本年8月頃までに、URL、連絡用メールアドレスが変更になる可能性がご
ざいます。当コラムの受信に関しての問題は発生致しませんが、ご不便をかけ
ることもあるかと存じますので、先んじて、ご了承のほどお願い申し上げます。
今後、随時詳細を当メルマガ上でご報告申し上げます。
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次号予告: 第107号 ネガティブ・フィードバック (7月10日発行)
年収300万円で生きることを説く本が売れています。そこには、富裕層と貧
困層の格差拡大とそれによる社会の二極化が描かれています。その内容を読ん
で、思い起した後継問題などについて考えてみました。比較的生々しい内容の
号です。ご期待下さい。(完)